◆プロボクシング ▽WBA世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・フェルナンド・マルティネス―同級6位・井岡一翔(5月11日、東京・大田区総合体育館) プロボクシングの元世界4階級制覇王者でWBA世界スーパーフ…
◆プロボクシング ▽WBA世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・フェルナンド・マルティネス―同級6位・井岡一翔(5月11日、東京・大田区総合体育館)
プロボクシングの元世界4階級制覇王者でWBA世界スーパーフライ級6位の井岡一翔(志成)が、5月11日に東京・大田区総合体育館で同級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)と再戦することが26日、発表された。
都内で会見した井岡は、24日に36歳となり「36歳まで続けていられることにまず感謝している。これが自分の仕事。チャンピオンとして結果を出していくことがすべて。1年でも1試合でも長く続けられるように、世界王者にもう一度返り咲いて、自分が志すボクシングを見せたい」と決意を新たにした。
両者の再戦は昨年大みそかに行われる予定だったが、マルティネスがインフルエンザに感染し、試合前日に中止となっていた。井岡は試合中止からこの日の再戦発表までの日々を、言葉をかみしめるように振り返った。
「大みそかの試合に向けて張り詰めていた緊張感をどう緩めたらいいのかすごい難しい気持ちもあった。ボクシングを続けることに関しては変わりなかったので、マルティネスとの試合が実現することを信じて日々トレーニングしていた。この経験で学ぶことも精神的に多かった。プラスに考えて進んでいくしかないと思った。それがあったからこそ今日につながっている」
井岡が世界王座に返り咲けば、元世界3階級制覇王者・長谷川穗積が2016年に作った35歳9か月の国内最年長王座奪取記録を更新する。「どうせだったら、超えたいですね。僕自身も長谷川さんの試合も記憶にありますし、自分がこの年齢になって挑戦できるというのは記録を更新できるチャンスもある。初めて21歳でチャンピオンになって、こうして記録を更新できたら年月としても大きな意味をなすと思う」と意欲を示した。
井岡はWBA同級王者だった昨年7月、IBF同級王者だったマルティネスとの王座統一戦で0―3で判定負けし王座陥落。マルティネスは10月にIBF王座を返上した。ともに、昨年7月以来のダイレクトリマッチとなる。今後の他団体王者との統一戦の意向について問われると「この試合に勝つことだけを考えているので、その先のことは全く考えていない」。マルティネスに借りを返すことに全集中して、王座返り咲きを果たす。
戦績は、井岡が35戦31勝(16KO)3敗1分け、マルティネスが17戦17勝(9KO)。
試合はABEMAでライブ配信される。