「選抜高校野球・準々決勝、横浜5-1西日本短大付」(26日、甲子園球場) 横浜のエース左腕・奥村頼人投手(3年)が流れを呼び寄せた。 先発の152キロ右腕・織田翔希投手(2年)が5回1失点とゲームメークすると、右翼を守っていた奥村頼が六回…
「選抜高校野球・準々決勝、横浜5-1西日本短大付」(26日、甲子園球場)
横浜のエース左腕・奥村頼人投手(3年)が流れを呼び寄せた。
先発の152キロ右腕・織田翔希投手(2年)が5回1失点とゲームメークすると、右翼を守っていた奥村頼が六回から登板。先頭から、3者連続で3球三振を奪う通称「イマキュレートイニング」を達成した。
流れを呼び寄せると、チームは六回の攻撃で為永皓内野手(3年)の勝ち越し適時打などで3点をリードした。
4回を無安打無失点。1人の走者も出さなかった奥村頼は「一番流れを変えられるのは三振だと思った。しっかり狙った、狙うというよりは1球1球投げていった中での三振。全力で1球1球魂を込めて投げました」と振り返った。
村田浩明監督は「本当に流れが来ましたね」と試合の流れを一変させた奥村頼の投球を称賛。「外野を守っていていきなりピッチャーという、なかなか簡単にいかないことをやっていくようになった。横浜高校の(背番号)1番というものを本人がわかってきたのかな。甲子園がすごく変えてくれるというか」と話し、成長に目を細めた。
チームが明治神宮大会を制した昨秋はこの日先発した織田が活躍し“スーパー1年生”として注目された。村田監督は「頼人自身も悔しかったんでしょう。この冬頑張ってくれて、高山コーチが付き添って毎朝一人で練習した。それで体力がつき甲子園で1番をつけられることになった。頼もしくなったというか、もともと能力があったのでね」と本人の頑張りを評価した。
「イマキュレートイニング」は、NPBで昨年の6月1日・ソフトバンク戦で広島・森浦が、同7月2日・阪神戦で広島・森下が達成しているが、史上20人しかいない珍しい記録だ。