若林は昨年、サヨナラ打もマークした(C)産経新聞社 開幕直前の巨人に激震が走った。 昨年もリードオフマンとしてチームをけん引してきた丸佳浩が「右大腿(だいたい)二頭筋筋損傷」のため、開幕は絶望となった。【関連記事】「めちゃくちゃいい、ピッチ…

若林は昨年、サヨナラ打もマークした(C)産経新聞社
開幕直前の巨人に激震が走った。
昨年もリードオフマンとしてチームをけん引してきた丸佳浩が「右大腿(だいたい)二頭筋筋損傷」のため、開幕は絶望となった。
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22日のロッテとのオープン戦中の走塁で負傷。昨季は138試合に出場、打率・278、14本塁打、45打点をマーク。今季も開幕戦は「1番・中堅」が濃厚と見られていたが、無念の離脱となった。
阿部慎之助監督は代役1番候補として、オコエ瑠偉、若林楽人、中山礼都の3人を状態を見極めながら起用していく考えを示したと報じられている。
昨季、松原聖弥とのトレードで6月24日に西武から移籍してきた若林は移籍直後から俊足を生かした守備力、勝負強さで勢いを見せた。
7月12日のDeNA戦(東京ドーム)は2-2で迎えた9回一死三塁から、サヨナラ適時打をマーク。6連勝のお膳立てを行った。
若林は移籍前に西武でもサヨナラ打を放っており、史上初の同一シーズン両リーグでサヨナラ打をマークした"持っている男"として、一躍、脚光を集めた。
しかしシーズン終盤の9月初めに自然気胸と診断され、リタイア。4季ぶりのリーグ優勝達成の瞬間には立ち会えなかったとあって、今季に賭ける思いは強い。
若林に関しては全身バネともいわれるスピード感あふれるプレーが持ち味とあって、ファンの間からも「何か、やってくれそう」と期待が高まっている。
またほかの1番候補、オコエにしてもオープン戦は打率・375と好調を維持した。阿部監督から課題として伝えられていた右打ちもしっかり取り組めており、状況に応じての打撃、また高い守備力も評価されている。
最後の3人目となる中山は特に今春のオープン戦では活躍が光った。16試合に出場し、打率・304。メジャーとのプレシーズンゲームにおいてもドジャース、カブスとの2戦ともヒットを放つなど、存在感を示した。
プロ5年目、大型内野手として高い潜在能力が認められながら、なかなかブレイクが果たせなかったが、複数ポジションが守れるメリットも追い風となるか。
いよいよ、勝負の開幕を迎える。昨季、4年ぶりにリーグ優勝を果たした巨人にとってもオフには大型補強も行い、万全の態勢を整えてきた。果たして開幕戦のリードオフマンとして名を連ねるのはどの選手となるか。チームの危機を救う、躍動感あふれるプレーを期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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