プロ野球は28日にセ、パ両リーグが同時に開幕する。2年ぶりのリーグ優勝&日本一を目指す阪神は、マツダスタジアムで広島と対戦する。藤川新監督が率いる虎に、立ちはだかる球団はあるのか。パ・リーグはソフトバンクの連覇は可能なのか。デイリースポー…
プロ野球は28日にセ、パ両リーグが同時に開幕する。2年ぶりのリーグ優勝&日本一を目指す阪神は、マツダスタジアムで広島と対戦する。藤川新監督が率いる虎に、立ちはだかる球団はあるのか。パ・リーグはソフトバンクの連覇は可能なのか。デイリースポーツ評論家・糸井嘉男氏が25年シーズンの順位予想を行った。
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セ・リーグは阪神のV奪回で決まりです。1位は全く悩みませんでした。皆さん、見ましたか?カブス、ドジャースを相手にした試合を。プレシーズンとはいえ、世界一のチームに勝ったんですから、セ界一を信じています。今年は強い阪神が見られると思いますね。
キーマンは…たくさんいます。投打で一人ずつ挙げるなら前川選手と工藤選手。彼は今年、しっかりレギュラーを取って3、4、5番の後で打率3割前後、20本塁打が期待できる選手。中軸は他球団の警戒も高くなるので、後ろを打つ前川選手が重要かなと思います。
マルティネス選手、甲斐選手らを補強した巨人や、バウアー選手が戻ってきたDeNAに比べて、よく「阪神には補強がない」と言われます。ただ、振り返れば昨年は輝や大山選手、森下選手の離脱がありました。そうです。3人がシーズンを通して試合に出場すれば、それはもう補強したのと同じ意味があります。成績も上積みが期待できますし、チームの得点も確実に上がるでしょう。
ポイントになるのは開幕カードでしょうか。僕にも経験がありますが、22年に開幕から9連敗した時には、生きた心地がしませんでした。143分の1ですが、やはり開幕戦は特別な試合です。昨年も野手陣が春先に不振で、チームとしてもなかなか波に乗ることができませんでした。今年はテルと大山選手を中心に、開幕ダッシュを決めて欲しいと願っています。
パ・リーグでは日本ハムを1位に推します。キーマンになりそうなのが清宮幸選手。実は今年、真のブレークを遂げるのではないかと思っています。オープン戦の打撃を見ていても「間」が取れるようになった。そうするとミスショットする確率がグッと下がります。一皮むけた感じがしますし3割、30本塁打をクリアする可能性を感じます。
3位に挙げたオリックスで、僕の推しは同級生でもある岸田監督です。「頭がパンパンや」と言っていましたが、個々の能力が高いですし、優勝を知っている選手も多いだけに、どんな采配をするのか注目しています。