サッカーJ2北海道コンサドーレ札幌は25日、約26年間にわたってクラブの運営・強化に携わってきた三上大勝氏が代表権を持つゼネラルマネジャー(GM)から退任したと発表した。同日、札幌市で記者会見した石水創社長は「クラブの中で三上さんの存在が…
サッカーJ2北海道コンサドーレ札幌は25日、約26年間にわたってクラブの運営・強化に携わってきた三上大勝氏が代表権を持つゼネラルマネジャー(GM)から退任したと発表した。同日、札幌市で記者会見した石水創社長は「クラブの中で三上さんの存在が大きくなりすぎたと感じ、私の意思で決断した」と事実上の解任であることを示唆した。
石水社長はクラブ創設を主導した故石水勲氏の長男で、J2降格を機に今年1月に社外取締役から社長に就任。社長を兼務していた三上氏をチーム強化の責任者であるGMに専念させ、代表権を持つ2人でクラブを立て直す姿勢を見せていた。
しかし、「1月から社長をやって感じたのは、何かを決める時に三上さんに確認しないと前に進まない。強化の面でも三上さんの経験と実績に頼りすぎてブラックボックス化していた」とクラブの問題点を指摘した。三上氏を含め現在13人いる取締役を半分程度にスリム化し、当面はGM職を置かないという。
会見に同席した三上氏は「(降格した)責任は常に感じていた。私自身が卒業することがクラブの発展につながると思う」と淡々と話した。退任は4月24日の株主総会で正式決定する。(畑中謙一郎)