マラーは巨人戦での登板と予想される(C)産経新聞社 いよいよ今週末にプロ野球が開幕する。井上一樹新監督が率いる中日はオープン戦を6勝8敗4分けの8位で終え、3月28日の開幕戦に照準を合わせていく。 本稿ではそんな中日の開幕ローテ、ならびにシ…

マラーは巨人戦での登板と予想される(C)産経新聞社
いよいよ今週末にプロ野球が開幕する。井上一樹新監督が率いる中日はオープン戦を6勝8敗4分けの8位で終え、3月28日の開幕戦に照準を合わせていく。
本稿ではそんな中日の開幕ローテ、ならびにシーズン中の先発陣を考えてみたい。
【関連記事】中日の開幕オーダーを「ガチ予想」 キーマンはOP戦首位打者・岡林&悩める4番・石川昂の同級生コンビ
■4月は6人プラスαで乗り切れそう
まず、開幕ローテ入りが予想される6名は下記の通り。
高橋宏斗、松葉貴大、ウンベルト・メヒア、カイル・マラー、柳裕也、大野雄大――メヒアまでの3名が敵地でのDeNA戦、マラーからの3名が本拠地開幕の巨人戦で投げると予想。高橋宏の開幕投手は公言済みで、マラーも当確。メヒアと松葉も余程のことがない限りは入ると思われる。残り2枠を柳と大野、涌井秀章が争う形だろうか。
こう見ると、シーズン序盤は外国人とベテラン投手の力をしっかり借りないといけない。マラーは高橋宏に次ぐ存在として1年間回ってほしいが、メヒアは過去2年の投球内容を鑑みると何試合か続いてうまくいかなかった時の対応が気になる。
ベテランでは松葉が昨季チーム3位のイニング数を投げており、今季も一定のクオリティを見せてくれそう。大野&涌井の大御所組は、中6日を強いることなく適度な間隔を空けて投げさせた方が好結果に繋がるか。
4月は15日〜の週が木・金休みの4試合、22日〜の週が木曜休みの5試合と、余裕を持ったローテを組めそう。大型連休の9連戦前までは涌井を含めた7人で十分回せる。
■金丸がいつローテに加わるか
上記で名前を出していない先発候補は、3年目の仲地礼亜、ドラフト2位・吉田聖弥、支配下昇格濃厚な三浦瑞樹の名前が挙がってくる。それぞれ1軍で投げたり2軍で投げたりと、現状は保険的な役割となっている。仮にローテが崩れた時は真っ先に彼らが昇格するだろう。
昨季後半にローテで回った松木平優太、梅津晃大はコンディション不良で出遅れ。イニングを食える松木平、高い支配力を持つ梅津がローテに加わると、一気にグレードアップする。
そして、最大の楽しみは金丸夢斗&草加勝の「ドラフト1位コンビ」。4球団競合で獲得した金丸の実力は抜きん出ており、実戦登板に漕ぎ着けられれば1軍行きは近い。草加はトミー・ジョン手術で1年目を棒に振ったが、持っているボールの強さは確かなものがある。彼ら2人が後半戦にローテ定着をすれば、投手陣の印象がガラッと変わるはずだ。
年間通してローテを守るのは高橋宏とマラーのみと想定される中、あらゆる投手を先発に立てながら勝ちを拾っていくのが今季のスタイルになるだろう。外国人やベテランに頼りながら、徐々に若手中心へシフトしていけるか。中日先発陣の行方に注目だ。
[文:尾張はじめ]
【関連記事】中日の外国人枠争いがアツい! “大穴”ウォルターズが掘り出し物に?
【関連記事】韓国からの関心、NPB4球団との交渉報道も…いまだ去就決まらぬビシエドはどうなる? 名古屋で愛された助っ人の今
【関連記事】「将来的なことを考えると石川かな」 井上中日で注目の開幕予想オーダー 球界OBが着目した「ホットコーナー争い」