卓球男子でパリ五輪代表の張本智和(21)が24日、都内で会見し、4月からトヨタ自動車に所属することが発表された。早大に在学しながら嘱託職員で同社に入社し、アスリートとの“三刀流”で、本社がある愛地・豊田市開催の2026年名古屋アジア大会、…
卓球男子でパリ五輪代表の張本智和(21)が24日、都内で会見し、4月からトヨタ自動車に所属することが発表された。早大に在学しながら嘱託職員で同社に入社し、アスリートとの“三刀流”で、本社がある愛地・豊田市開催の2026年名古屋アジア大会、28年のロサンゼルス五輪での金メダルを目指す。また、箱根駅伝ファンであることも明かし、同じ所属になる陸上男子の田沢廉(24)との共演も熱望した。
作業着に袖を通した張本は、新生活に胸を高鳴らせた。会見で報道陣に手土産を配る“初仕事”もこなし「社会人になる。責任感や重みを感じる」と表情を引き締めた。試合で入社式には参加できないが、4月1日よりトヨタ自動車に所属し、早大に在学しながら卓球選手もこなす。世界ランク3位のエースは「世界卓球、トヨタの地元のアジア大会、(28年)ロス五輪が目標。メダルを持ち帰る」と世界一を誓った。
19年から協賛支援を受け、パリ五輪では現地まで社員が応援に駆けつける姿勢に心を打たれ、入社を決めた。「TOYOTA」のロゴ入り新ユニ姿も初披露し、同僚には愛称の「ハリーと呼んで」と呼びかけた。希望配属は広報部。自動車を生産する豊田市の工場も見学し「(好きな)GRヤリスに乗りたいので早く免許を取らなきゃ」と声は弾んだ。
新たな出会いを心待ちにする。「年始は箱根駅伝」とファンを公言し、同じ所属になる22、23年世界陸上の代表で駒大OBの田沢との対談を熱望。「憧れの存在。速く走る秘訣(ひけつ)や選手としてのすごさに興味がある。話してみたい」。年間の販売台数世界一企業の強力なサポートを受け、仲間とともに世界の頂点を目指す。(宮下 京香)