「選抜高校野球・2回戦、広島商6-2東洋大姫路」(24日、甲子園球場) キャプテンの打球が、勝利を大きくたぐり寄せた。2点リードの二回1死満塁。打席に立った広島商の主将・西村銀士内野手(3年)が、左中間を破る走者一掃の三塁打。スタンディン…
「選抜高校野球・2回戦、広島商6-2東洋大姫路」(24日、甲子園球場)
キャプテンの打球が、勝利を大きくたぐり寄せた。2点リードの二回1死満塁。打席に立った広島商の主将・西村銀士内野手(3年)が、左中間を破る走者一掃の三塁打。スタンディングで三塁到達すると「しちゃいけないんですけど、自然と」ガッツポーズが飛び出した。
荒谷忠勝監督(48)は試合前から「キーマン」としていた西村の活躍に「引っ張っていく選手。あれで盛り上がった」と褒め上げた。
打席では「何でもいいから塁に出る。その気持ちが、ああいう結果に結びついた」と無欲が生んだ殊勲打であることを強調した。
加えて新チームになってから、指導者の助言をいかに減らすかをテーマに「自分たちで考えること」を徹底。大勝した横浜清陵との1回戦後も「フライが多かった(10個)」と選手間で話し合い、低く、鋭い打球を西村含めた全員で心がけた。
前回出場した2022年は1回戦突破も、次戦をコロナ禍により辞退。ベスト8は23年ぶりとなる。さらに上へ、西村の存在は欠かせない。次はガッツポーズを「しないように」気をつけながらの活躍を誓った。