「選抜高校野球・2回戦、横浜8-7沖縄尚学」(24日、甲子園球場) 阪神とゆかりのある沖縄尚学・宜野座恵夢外野手(3年)が強豪・横浜の投手陣を相手に快音を重ねた。二回1死二塁で、最速152キロ右腕の織田翔希投手(2年)の直球を捉えて中前打…
「選抜高校野球・2回戦、横浜8-7沖縄尚学」(24日、甲子園球場)
阪神とゆかりのある沖縄尚学・宜野座恵夢外野手(3年)が強豪・横浜の投手陣を相手に快音を重ねた。二回1死二塁で、最速152キロ右腕の織田翔希投手(2年)の直球を捉えて中前打を放つなど3安打2打点。敗れはしたが「ものすごく良い緊張感と楽しさがあった」と憧れだった聖地の味をかみしめた。
幼少期から虎との縁でつながってきた。育ったのは阪神が春季キャンプを行う沖縄県宜野座村。小学生の頃から2月になると宜野座村野球場で行われるキャンプに足を運んだ。「野球選手たちも当たり前のことを当たり前にやっていた。声かけなんかもすごくいいなと感じました」。タテジマのユニホームをまとう選手たちを必死に目に焼き付けた。
小学4年時には阪神選手たちが行う野球教室に参加。当時は捕手で梅野、坂本と交流。梅野にはキャッチャーフライの捕球のコツ、「球界で一番いい」と坂本にフレーミングのコツを質問した。沖縄尚学でも2年の夏までは捕手。「すごく学べた時間だった」と虎戦士と忘れられない時間を過ごした。
「また沖縄に帰って一からやっていきたい」。夢半ばで甲子園を去った宜野座。夏こそは虎の本拠地で頂点をつかむ。
◆宜野座 恵夢(ぎのざ・えいむ)2007年5月6日生まれ、17歳。沖縄県宜野座村出身。175センチ、76キロ。外野手。右投げ右打ち。小学1年時に漢那イーグルスで野球を始め、宜野座中では軟式野球部に所属。2年時に捕手として全国大会出場。沖縄尚学では1年夏から捕手としてベンチ入りし、2年秋から外野手。50メートル走6秒7、遠投105メートル。好きな球団は阪神。