ジョコビッチ、18歳フォンセカは「非常に完成度が高い」と高評価 今季の男子テニスツアーの話題の一つに挙げられるのは、18歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル/世界ランク60位)の活躍だろう。その若き才…

ジョコビッチ、18歳フォンセカは「非常に完成度が高い」と高評価
今季の男子テニスツアーの話題の一つに挙げられるのは、18歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル/世界ランク60位)の活躍だろう。その若き才能に、グランドスラム通算24勝のノバク・ジョコビッチ(セルビア/同5位)は太鼓判を押し、数年後には「シナーやアルカラスの扉をノックしている」とした。

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18歳のフォンセカは、今季初戦となったツアー下部のチャレンジャー大会で優勝すると、全豪オープンでは予選を突破。初めてのグランドスラム本戦の舞台では、当時世界9位のアンドレイ・ルブレフを撃破した。

さらに、2月にはATP250ブエノスアイレスでツアー初優勝。3月にはツアー下部のチャレンジャー大会で錦織圭(ユニクロ/同64位)らトップ100を次々と破って今季3度目の優勝を味わった。昨年3月には341位だった世界ランキングも急上昇。世界60位とトップ50目前とし、現在開催中の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATPマスターズ1000)でも3回戦に進んでいる。

これらの活躍に、ジョコビッチは2000年に世界ランク1位に輝いたブラジル出身のグスタボ・クエルテン氏以来の才能だとし、「この数か月、ツアーで話題になっているよね。彼はとても優れたテニス選手で、とても若く、ベースラインの両端から驚異的なパワーを持っている。サーブも良く、非常に完成度が高い」とコメント。

「印象的なのはボールの捉え方だが、それ以上にトップレベルでプレーした経験がまったくないにもかかわらず、コート上での緊張の処理の仕方が素晴らしい」と太鼓判を押す。

またフォンセカだけでなく、19歳のヤクブ・メンシク(チェコ/同54位)やラーナー・ティエン(アメリカ/同66位)らティーンエイジャーの名も列挙。彼らがさらに成長し、テニス界を背負っていく存在になることは「エキサイティング」だという。

今の男子テニスの注目をけん引しているのは、ヤニック・シナー(イタリア/同1位)とカルロス・アルカラス(スペイン/同3位)だと認めつつも、それは数年後には変わっているかもしれないとする。「彼らが今日のリーダーであることは明らか。しかし、彼ら(フォンセカやメンシク、ティエン)は、数年後にシナーやアルカラスの扉をノックしているだろう」と語った。

ジョコビッチは現役だが、BIG4のロジャー・フェデラーやラファエル・ナダル、アンディ・マレーの3人が引退。昨年は、シナーとアルカラスという新たな芽がグランドスラムを分け合った。その中で早くも男子ツアーの話題の中心が10代となっている。彼らはこの先どのような活躍を見せてくれるだろうか。

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