◆プロボクシング ▽フライ級(契約体重50・5キロ以下)8回戦 田中将吾―田中佳斗(25日、東京・後楽園ホール) 「フェニックスバトル131」の前日計量が24日、東京・文京区の東京ドームシティ内で行われ、フライ級相当の契約体重50・5キロ以…
◆プロボクシング ▽フライ級(契約体重50・5キロ以下)8回戦 田中将吾―田中佳斗(25日、東京・後楽園ホール)
「フェニックスバトル131」の前日計量が24日、東京・文京区の東京ドームシティ内で行われ、フライ級相当の契約体重50・5キロ以下で戦うノンタイトル8回戦に出場する“浪速の激闘王”田中将吾(大橋)は100グラムアンダーの50・4キロで一発パス。対戦相手の田中佳斗(帝拳)も同じ50・4キロでクリアした。
戦績は23歳の田中将が2戦2勝(1KO)、26歳の田中佳が2勝1分け。
計量を終えて取材に応じた田中将は「すごく体調はいい。今回は食事も減らさず、筋肉量を落とさず、いい減量ができた」と自信を口にした。プロ3戦目で減量にも慣れ、さらにステップアップするために、自身でカロリー計算をして減量を進めたという。「相手は仕上げてきた。いい試合ができそう」と、田中佳との“田中対決”に意欲的で「しっかり崩してから、危なげなくいく。(田中対決を)楽しんで勝ちたい。評価をしっかり上げられるように、内容で見せたい」と言った。
大阪・藤井寺市出身。強豪・東洋大の主将を務め、2023年の全日本選手権バンタム級(56キロ以下)で優勝するなどアマチュア6冠を獲得した。大橋ジムでは元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナーが担当していることもあり、八重樫氏が現役時代に“激闘王”と呼ばれていたことにあやかって“浪速の激闘王”というニックネームをつけられた。24年6月のプロデビュー戦では高熊龍之介(松本ACE)に判定勝ちも、12月の2戦目ではタイ人選手から初回にボディーでダウンを奪うと、2回にも攻撃の手を止めず、2回TKO勝ちを決めた。
「激闘王? したくないけど、なっちゃうので」と苦笑いしたが、「観客の皆さんを乗せられるような試合をしたい」と田中将は激闘上等だ。八重樫トレーナーからは「前の手の差し合いがカギになる」と助言をもらった。試合に向けては、他ジムの選手とも手合わせをし、WBC&WBA世界フライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)にも6ラウンドのスパーリングで胸を借りたという。「テンポが速かった。でも、マネできることもあったので」と田中将。2階級で統一王者になり、米リング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通しての最強ランキング)で10位に入った名王者との実戦練習でつかんだ動きを、プロ3戦目に生かすと意気込んでいた。