◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 最終日(23日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)◇晴れ40位から出た岩井明愛が、6バーディ、1ダブルボギー「68」で回って通算1アンダー7位でフィニッシュ。…

◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 最終日(23日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)◇晴れ
40位から出た岩井明愛が、6バーディ、1ダブルボギー「68」で回って通算1アンダー7位でフィニッシュ。インスタートの“裏街道”からスコアボードを駆け上がった。
2日目までと変わったことを尋ねると、「きょうが一番落ち着いて試合に入れたかな」と振り返る。日本で通算6勝を挙げていても、「ドキドキが結構ある」と試合に入るときはいつも緊張感が消えないと言う。「いいプレーが出来るときは落ち着いて、失敗を恐れないゴルフができている」。優勝争いを演じた2月の米ツアー「ホンダLPGAタイランド」でも、「240%くらい、集中していた」と18番のイーグルフィニッシュで2位に入った。

「ゾーンに入るようなルーティンを、見つけられたら良いなと思います」と自分でも“コツ”はつかめていないが、この日も「100%」集中できていたと振り返る。最終日にベストパフォーマンスを出し切って出場3試合連続でトップ10を守ったが、実は前週は胃腸炎の症状に苦しんだ。

2週前の「ダイキンオーキッドレディス」を7位で終えたあと、39度の高熱に見舞われた。「試合がなかったのでちょうどラッキー。千怜ほどではなかった」と、妹の岩井千怜も1週間後の今週月曜に同様の症状を発症。千怜のほうは「熱も出て、痙攣して、過呼吸になって…」と救急車で搬送されていた。
入院する選択肢もあったが、「試合に出たくて」と自宅で療養。木曜には練習ラウンドをこなして開幕を迎え、最終日に「69」と伸ばして通算3アンダー3位に入った。「そんな中でも、こうしてプレー出来てよかったです」と苦笑したが、開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」優勝に続く好成績で終えたのはさすがの底力。「やっとスイングができて、うれしいです」と弱々しく笑ったが、試合を終えて23日(日)の夜の便で姉妹揃って渡米する。

次戦は27日開幕の「フォード選手権」。「一日全力で試合をやっていると、疲れも当然溜まるので」(明愛)とタフなスケジュールをこなしながら、再び主戦場で初優勝を目指す日々が始まる。(千葉県野田市/谷口愛純)