◇米国男子◇バルスパー選手権 3日目(22日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)大西魁斗には調子のバロメーターとしている部分がある。「僕は右にミスする時は大体調子がいい感じ。左に引っ掛…

◇米国男子◇バルスパー選手権 3日目(22日)◇イニスブルックリゾート&GCコパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)
大西魁斗には調子のバロメーターとしている部分がある。「僕は右にミスする時は大体調子がいい感じ。左に引っ掛け始めると、両方出てしまうんですけど、右ミスくらいがちょうどいいんです」。両方のミスが出た2日目から、この3日目は右ミス傾向の一日だった。想定外のショットがほとんど出ない分、スコアメークはしやすかったという。
いきなり2連続バーディ発進。パー5の1番を2オン2パットで獲ると、2番は右奥のピンをしっかりと攻め込んだ。風が穏やかなコンディションもあってか、「きょうが一番簡単に感じた」と振り返る。それだけに、最高のスタートから伸ばし切りたかった思いもある。
パープレーで迎えた後半10番は4mほどのバーディパットだった。ラインはフックだが、「(芝の)目が逆方向だったんです」。視覚的なフックの印象ばかりが強く残り、深く読みすぎて外れた。今季出場6試合目でこれが初めての予選通過。ラウンドを重ねれば重ねるほど課題が見つかり、それを克服する練習につながって力をつけていくものなのだと実感する。「ルーキーってことは(イコール)経験不足でもある。土日のコンディションだったり、ラウンド数を増やしていかないといけない」
14番(パー5)では運もあった。5Iでレイアップを試みたセカンドが、左ラフからだったこともあってドローがかからず、右サイドの池に一直線。それが木に当たって落ちただけでなく、厄介なブッシュも回避。最後は寄せにいった10m超のバーディパットも決まり、「本当にラッキーでした」と笑った。
「69」と伸ばして通算2アンダー。首位と5打差の24位に浮上して最終日を迎える。「少しずついろいろ変えてきたり、取り組んできたことのおかげだと思う。それを忘れずにちゃんと基本をやりつつ、つなげていきたい」。悪くないポジションを自覚した上で足元を見つめ直した。(フロリダ州パームハーバー/亀山泰宏)