◆大相撲春場所14日目(22日、エディオンアリーナ大阪) 東十両10枚目・友風(中村)が東13枚目・羽出山(玉ノ井)に送り出しで敗れ6勝8敗。3場所連続の負け越しとなった。 立ち合ってすぐに羽出山が左に動かれそのまま土俵を割った。「あれをや…
◆大相撲春場所14日目(22日、エディオンアリーナ大阪)
東十両10枚目・友風(中村)が東13枚目・羽出山(玉ノ井)に送り出しで敗れ6勝8敗。3場所連続の負け越しとなった。
立ち合ってすぐに羽出山が左に動かれそのまま土俵を割った。「あれをやられたら何もできません。あと一番、しっかり締めたいと思います」と振り返った。
複雑な心境だった。土俵下に控えている時、目の前で弟弟子の宮城が北勝富士を送り出して東幕下筆頭で4勝3敗の勝ち越し。夏場所での新十両を当確にした。宮城は友風の付け人で日体大の後輩でもある。
「勝ち名乗りを受けた時、宮城の顔と観客席にいる宮城のお母さんの顔を見て土俵下で初めて泣いてしまいました。自分の相撲のことはすっかり忘れてしまいました」と笑った。
同時に土俵下に倒れて起き上がれない北勝富士は日体大の先輩で支度部屋ではいつも隣同士に座っている仲。「複雑な心境でもありましたが、自分が負け越してさらに複雑な心境になりました」と話した。
中村部屋は弟子が8人で夏場所は3人の関取が誕生することになる。「付け人問題」に関しては部屋のまとめ役の和気乃風が「夏場所は両国。部屋も近いですから、なんとかなるでしょう」と解説していた。