「選抜高校野球・1回戦、早実8-2高松商」(22日、甲子園球場) センバツでは1924年の第1回大会決勝以来となった伝統校同士の一戦。勝利した早実の立役者は、昨夏も聖地を経験したエースで主将の中村心大投手(3年)だ。投げては8回1失点の好…

 「選抜高校野球・1回戦、早実8-2高松商」(22日、甲子園球場)

 センバツでは1924年の第1回大会決勝以来となった伝統校同士の一戦。勝利した早実の立役者は、昨夏も聖地を経験したエースで主将の中村心大投手(3年)だ。投げては8回1失点の好投、打っては4安打3打点と躍動した。

 毎回走者を背負いながらも要所を締めた。5-0の五回2死満塁の場面では、相手3番を直球でカウント1-2と追い込むと、最後はチェンジアップで投飛に。ピンチを脱した球は実は、5日前のキャッチボールで試しただけだという新球種で、ある左腕から教わったものだ。

 18日の開会式で偶然、隣だった横浜・奥村頼人投手(3年)に質問。「チェンジアップに限った話ではないんですけど、関東大会を見ていて、この代で一番良い左投手だと思うので」。握りからリリースの仕方まで快く教えてもらったといい「きょう初めて投げましたが、怖さはなかったです。初めてにしてはできすぎ。決め球になりそうな球種なので磨いていきたい」と笑った。