ボクシングの元へビー級チャンピオン、ジョージ・フォアマンさんが21日(日本時間22日)に死去したことが発表された。76歳だった。同日、故人のアカウントのSNSが家族によって更新され、明らかにされた。 インスタグラムで「 私たちは最愛のジョ…
ボクシングの元へビー級チャンピオン、ジョージ・フォアマンさんが21日(日本時間22日)に死去したことが発表された。76歳だった。同日、故人のアカウントのSNSが家族によって更新され、明らかにされた。
インスタグラムで「 私たちは最愛のジョージ・エドワード・フォアマン・シニアが2025年3月21日に愛する人々に囲まれながら安らかに息を引き取ったことをお知らせいたします」と記され、「敬けんな説教師、献身的な夫、愛情深い父親、そして誇り高い祖父、曾祖父であった彼は、揺るぎない信仰、謙虚さ、そして目的意識に満ちた人生を送りました」と伝えられた。
また「博愛主義者、オリンピック選手、そして世界ヘビー級チャンピオン2回という輝かしい経歴を持つ彼は、家族のために、その名声を守るために、たゆまぬ努力を惜しまない、規律を重んじ信念を貫く人物として、深く尊敬されていました」とフォアマンさんを紹介し、「私たちは、惜しみない愛と祈りを寄せてくださったことに感謝いたします。また、私たちが自身の家族と呼べる幸運に恵まれたこの傑出した人物の生涯をたたえるにあたり、プライバシーを尊重していただけますようお願い申し上げます」と記された。死因については明らかにしていない。
フォアマンさんは1949年1月10日生まれ。テキサス州出身。アメリカンフットボールからボクシングへ転向し、アマチュアでは68年メキシコ五輪で金メダルを獲得。69年にプロデビューした。73年にWBA・WBC世界ヘビー級統一王者ジョー・フレージャーをKOで倒し王座獲得。74年には元WBA・WBC世界ヘビー級統一王者ムハマド・アリと対戦したが、8ラウンド目にKOを食らい、41戦目で初黒星となった。28歳で引退し、牧師となるが87年に現役復帰。91年にはWBA・WBC・IBF世界ヘビー級統一王者イベンダー・ホリフィールドに挑戦した(判定負け)。しかし94年にWBA・IBF世界ヘビー級王者マイケル・モーラーとリングに上がり、10回を戦ってKO勝ちを収め、当時45歳9か月で最年長王座に輝いた(2011年にバーナード・ホプキンスが46歳4か月で更新)。97年の試合を最後にリングからは遠ざかり、テキサス州ヒューストンの教会で牧師をしていた。
私生活では5度結婚。5男7女の12人の子どもがいる。