◆競泳 ◇日本選手権兼世界選手権代表選考会第2日 (21日・東京アクアティクスセンター) 女子100メートル平泳ぎ決勝が行われ、鈴木聡美(ミキハウス)が1分6秒21で優勝。89回大会以来(2013年)11大会ぶりに日本選手権を制した。昨夏パ…

◆競泳 ◇日本選手権兼世界選手権代表選考会第2日 (21日・東京アクアティクスセンター)

 女子100メートル平泳ぎ決勝が行われ、鈴木聡美(ミキハウス)が1分6秒21で優勝。89回大会以来(2013年)11大会ぶりに日本選手権を制した。昨夏パリ五輪は競泳史上最年長で出場した34歳が世界選手権(7月、シンガポール)代表入りを決めた。

 闘志むき出しの表情で、鈴木が拳を握った。100メートル平泳ぎ決勝で、青木玲緒樹(ミズノ)との接戦を制した。11大会ぶり5度目の日本選手権獲得に「数字にすると、とんでもない数」と笑みを浮かべ「努力を重ねてまた記録を出せる選手に戻れた。自分の可能性を、もっと信じたいと思った」。周囲の支えに感謝しながら、誇らしげに語った。

 23年の世界選手権(福岡)で、14年ぶりに自己記録を更新。昨年の代表選考会では1分5秒91と、初めて1分5秒台で泳いだ。パリ五輪は200メートルで4位に入り、進化の可能性を感じて現役続行を決めた。「毎日続けるのは、この年では本当に(体に)くる」としつつ、冬場は1日に6000~7000メートルの練習を課してきた。この夏狙うのは世界の表彰台だ。衰え知らずの元気印は「可能性があるならば、決勝の舞台で記録を出したい」と、堂々と宣言した。(大谷 翔太)