「大相撲春場所・13日目」(21日、エディオンアリーナ大阪) 平幕の高安が悲願の初優勝に王手をかけた。若元春を突きだして2敗をキープ。3敗で追う尊富士、玉鷲、安青錦が敗れ、2敗で並んでいた大関大の里が関脇王鵬に押し出された。きょう高安が勝…
「大相撲春場所・13日目」(21日、エディオンアリーナ大阪)
平幕の高安が悲願の初優勝に王手をかけた。若元春を突きだして2敗をキープ。3敗で追う尊富士、玉鷲、安青錦が敗れ、2敗で並んでいた大関大の里が関脇王鵬に押し出された。きょう高安が勝って大の里が敗れれば、35歳0カ月、年6場所制となった1958年以降歴代2位の高齢初優勝が成就する。デイリースポーツ評論家で元横綱武蔵丸の武蔵川親方は「よく考えた相撲をとった」と指摘した。
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大の里はやっぱり我慢できなくて引いてしまったな。立ち合いが高いし、そこからもう少し辛抱して押し込めばいいのに、どうしても我慢できずに引いてしまう。そうなると体が反ってしまって体勢も浮き上がるからね。ちょっと相撲の内容がよくないな。逆に王鵬は前に出て、よく攻めていた。残念ながら負け越してしまったけど、大関をこれだけ押し込んで勝つんだから、本当に力をつけてきていると思うよ。
2敗を守った高安は、よく考えた相撲をとったね。左四つを狙う若元春に対して、徹底して突っ張りで攻めたのがよかった。落ち着いて相手をよく見て、最後まで休まず突き出しで勝負を決めた。これで14日目にも高安の優勝が決まる展開になったけど、余計なことは意識せずに、立ち合いでしっかり当たることに集中してほしいな。残り2日、とにかく自分が勝っていけばいいんだからね。