サッカー日本代表の森保一監督(56)、主将のMF遠藤航(32)=リバプール=が、8大会連続8度目のW杯を決めたアジア最終予選・バーレーン戦から一夜明けた21日、千葉市内で会見した。2人は悲願のW杯優勝に向け、改めて決意表明。森保監督は、ド…
サッカー日本代表の森保一監督(56)、主将のMF遠藤航(32)=リバプール=が、8大会連続8度目のW杯を決めたアジア最終予選・バーレーン戦から一夜明けた21日、千葉市内で会見した。2人は悲願のW杯優勝に向け、改めて決意表明。森保監督は、ドジャースが東京ドームでカブスに2連勝した米大リーグ開幕シリーズでの“大谷フィーバー”のように、日本中が一体となる雰囲気づくりをメディアに要望した。
昨夜は興奮のあまり、一睡もできなかったという森保監督。昼前に仮眠を取り、少しスッキリした表情で会見に姿を見せた。「まだまだ最低目標ですが、当たり前のようで簡単ではないW杯出場を決めることできて素直にうれしく思っていると同時に、ホッとしています」と余韻に浸った。
悲願のW杯優勝達成へ、指揮官は“国民総出”の共闘を呼びかけた。「これまでのW杯優勝国を見たときに、国中の関心事でないと優勝ができないと感じています」。メディアに向けては、より多くの発信を求め「批判もありでも構わないので」と異例のお願い。日本中が熱狂する盛り上がりに期待を寄せた。
最終予選は3試合を残しての史上最速突破。目標とするW杯優勝への準備期間をたっぷり確保した。10月、11月に国内で4試合の国際親善試合を行うこともこの日発表された。森保監督は「全てを上げていかなくては」とさらなる進化を見据える。最終予選はほとんど固定メンバーで臨んできたが、「今後この形が続くかは分からない」と変更の可能性を示唆した。
過去のW杯最高成績は「ベスト16」。優勝は飛び級の目標設定だ。それでも森保監督は「現実的な目標として世界一を掲げている」とキッパリ。遠藤も「今の選手たちの雰囲気を見ると、W杯優勝を掲げることがベスト」と迷いはない。本気で世界一を目指す準備がスタートした。