「ウエスタン、阪神1-8中日」(21日、ナゴヤ球場) 右に左に中堅に。鮮やかに打球音を響かせた。阪神・井坪陽生外野手(20)が5打数3安打の活躍で自慢の打撃センスを見せつけた。 1本目は三回の第2打席で飛び出した。無死一塁で打席に立つと、…
「ウエスタン、阪神1-8中日」(21日、ナゴヤ球場)
右に左に中堅に。鮮やかに打球音を響かせた。阪神・井坪陽生外野手(20)が5打数3安打の活躍で自慢の打撃センスを見せつけた。
1本目は三回の第2打席で飛び出した。無死一塁で打席に立つと、先発の仲地が投じた初球の外寄り直球に反応。一、二塁間を切り裂く右前打をマークした。「自分のタイミングで打席に立てた」。バットを巧みに操り、逆らわずに打ち返した。
2本目は五回1死で迎えた第3打席。前の打席と同様に直球を捉えた。センター返しで鋭く中前へ。先制点への足がかりを作った。七回は1死から7球目の直球を一閃(いっせん)して左前打。「変化球を待ちながら(直球に)反応できた」と、振り返ったように打席での対応力が光った。
平田2軍監督は「素晴らしい。走塁も打撃も」と手放しでたたえた。18日のウエスタン・ソフトバンク戦でも3安打を放っており、「今は調子良いっちゃ良いかな」と勢いは止まらない。「上の争いに入れるのがベスト。入れなくても結果を出して上に呼んでもらえるように」。若き安打製造機は1軍を目指して、打撃を磨き続ける。