「オープン戦、日本ハム5-2ヤクルト」(21日、エスコンフィールド) 満足感を隠さなかった。流れるような先制攻撃からの快勝。「いいゲームやったね」。日本ハム・新庄剛志監督(53)の目尻が下がった。 初回先頭からの連打で1死一、二塁とし、開…
「オープン戦、日本ハム5-2ヤクルト」(21日、エスコンフィールド)
満足感を隠さなかった。流れるような先制攻撃からの快勝。「いいゲームやったね」。日本ハム・新庄剛志監督(53)の目尻が下がった。
初回先頭からの連打で1死一、二塁とし、開幕4番に指名されている野村がしぶとく右前に運ぶ先制適時打。続くレイエスが特大の中越え3ランでいきなりビッグイニングを作った。
野村は18日の巨人戦ではオープン戦1号ソロを放つも、かねて一発を意識して打撃を崩すことを懸念している新庄監督には「×ポーズ」で出迎えられていた。試合中には「前回ホームランになったので、ボスの言う通り謙虚にいきました」。求められるここぞの勝負強さという4番の役割を体現し、コメントでも切り返してみせた。
「野村くんのヒットは最高やったね。ああいうヒットはピッチャーにもダメージもある。そこで一気にモーレ(レイエス)が返すっていう」。理想的な攻めに、指揮官も手放しで称賛した。
試合前まで同率首位で並んでいたヤクルトに直接対決で勝利。22日にも2010年以来15年ぶりのオープン戦“優勝”が決まる。オープン戦でのチームの好成績を嫌がる新庄監督は「もう残り2連敗でいいっすよ」ともらして笑わせつつ、「もう(勝ち癖は)ついてますよ」と手応えを口にした。ここ2年はオープン戦首位だったオリックス、ソフトバンクがいずれもパ・リーグ制覇。狙わずとも吉兆といえる結果を得て、開幕を迎えるムードだ。
◆新庄・日本ハム、過去のオープン戦成績 新庄監督の就任以来、日本ハムの過去のオープン戦成績は22年が5位(8勝5敗3分け)、23年が2位(11勝6敗1分け)、24年がDeNAと並んで6位(7勝6敗5分け)だった。