21年世界ユース選手権ライト級優勝などアマチュアボクシング9冠の堤麗斗(志成)が21日、東京・後楽園ホールでA級ライセンスのプロテストに合格した。A級合格は、12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストで元WBA世界同級スーパー王者の村田諒太、…
21年世界ユース選手権ライト級優勝などアマチュアボクシング9冠の堤麗斗(志成)が21日、東京・後楽園ホールでA級ライセンスのプロテストに合格した。A級合格は、12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストで元WBA世界同級スーパー王者の村田諒太、21年世界選手権金で13日にプロデビューした坪井智也(帝拳)に続き、史上3人目。
プロ転向会見翌日の19日、サウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」を主催する総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官が、自身のXに「堤麗斗さん…私はこのボクサーの才能と技術が好きです。彼にはぜひ私や私のチームに連絡してもらい、今後の計画について話し合いたいと思っています」と、日本国旗、ボクシンググローブ、ハートの絵文字をつけて、日本語で投稿した。
異例のラブコールに、堤は「自分もちょっと本物かどうか分からなくて、見たら公式マークがついていたのでびっくりしました」と驚いたことを明かし、「素直にああいうSNSで書いてくれたのはすごくうれしい。まだデビューもしていないところで見てもらえた。モチベーションも上がる。これから試合でどんどん評価してもらえたら」と世界進出をアピールした。
この日のプロテストは、志成ジム主催興行のメイン前に公開で行われ、元東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者の木村吉光(志成)とのスパーリングと合格発表の模様はABEMAでも生中継された。5月ごろ、アジアランカーの外国人選手を相手に8回戦でデビューする予定だ。
◆堤 麗斗(つつみ・れいと)2002年8月23日、千葉市生まれ。22歳。小5からボクシングを始める。全国U―15ジュニアで4連覇。習志野高時代は高校5冠達成(3年時は新型コロナの影響で3大会すべて中止)。東洋大1年時の21年、世界ユース選手権ライト級優勝。24年、全日本選手権同級優勝。アマチュア戦績は59戦57勝(15KO/RSC)2敗。身長165センチの左ボクサーファイター。兄はアマ13冠で世界ランカーの堤駿斗(志成)。