◆バレーボール ▼欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝 ペルージャ 3―1(25―18、23―25、25―14、31―29) モンツァ(20日、イタリア・ペルージャ) パリ五輪男子日本代表の石川祐希が所属するペルージャは、同じイタリア1…

◆バレーボール ▼欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝 ペルージャ 3―1(25―18、23―25、25―14、31―29) モンツァ(20日、イタリア・ペルージャ)

 パリ五輪男子日本代表の石川祐希が所属するペルージャは、同じイタリア1部リーグのモンツァと対戦し、セットカウント3―1で下し、ファイナル4(準決勝)進出を決めた。チーム最多19得点でMVPを獲得した石川は「MVPというよりも、今日は3―1でしっかり勝てましたし、ファイナル4への切符をつかむことが、まず今日は重要だったので、それをクリアできたことが、一番の収穫だったと思います」と納得の表情で振り返った。

 課題にしてきたサーブレシーブが安定した。第1セット(S)から先発し、3―4では石川がサーブレシーブし、自らレフトからスパイク。2―1の第4Sは劣勢の後半に交代で入ってサーブで流れをつかむと、最後は石川のスパイクが得点につながり、粘る相手を振り切った。この日のサーブレシーブの返球率は82%、Aパス(セッターがかまえた位置に正確に返す)返球率も73%と攻守で存在感を示した。

 欧州CLで4強入りを決めたばかりだが、次戦はモデナとのイタリア1部リーグのプレーオフ準々決勝第3戦が23日(日本時間24日未明)にホームで待つ。ペルージャは2連勝で4強入りに王手を懸けている。「プレーオフがとても大事なので、いい状態でプレーできるように準備したい。タフな試合になると思っているので、どんな状況であっても、自分のベストパフォーマンスをしたいと思います」と石川は意気込んだ。

 ◆石川の主な試合後のコメントは以下の通り。

 ―MVPの活躍を振り返って。

 「MVPよりも、今日は3―1でしっかり勝てましたし、ファイナル4への切符をつかむことがまず今日は重要だったので、それをクリアできたことが、一番の収穫だったと思います。1セット目は非常にアタックが良かったと思いますが、3セット目は決定率が落ちてしまったので、そこは反省点かなと思います」

 ―久々の先発出場。

 「常にスタメンで出る準備はしていますし、前回の試合でセメニウク選手は足を痛めてしまったので、様子を見ながらということで、今日は僕が代わりに入った。それでもしっかりといいバレーができたかなと思いますし、誰が出てもしっかり勝てるチームなので。ちゃんと僕が入っても変わらずに、いいバレーができていたと思います」

 ―結果を残せた要因は。

 「まずレセプション(サーブレシーブ)でしっかりといいパスを返せていたかなと思うので。今日はそこが良かったと思いますし、今週の練習でもいい形で取り組めていたので、その成果が今日の試合に出ていたかなと思います」

 ―攻撃面は。

 「しっかりとパフォーマンスは出せていたと思います。でもアタックのところで後半は少し決定率を下げてしまい、シャットも少し増えてしまったので、そこは反省点かなと思っています。後半は少しジャンプが落ちてしまったなというふうに自分自身で感じているので、そこが要因かなと思います」

 ―23日のリーグのプレーオフに向けて。

 「今日以上にタフな試合になると思いますし、モデナもこれで負けたら終わりなので、持っているものを全て出してくると思います。そこで僕たちは受けるのではなくて、2回勝っているとか、そういうのは関係なく、自分たちのバレーを最後の25点を取り切るまで、出せる準備をしていきたいなと思います」