今週の土曜日は、中山競馬場でフラワーカップ(GIII・芝1800m)が行われます。 過去10年のフラワーCは前走で1勝クラスに出走していた馬が6勝2着5回3着7回と良績を残しています。その中でも前走で勝利を収めていた馬が5勝2着3回3着…

 今週の土曜日は、中山競馬場でフラワーカップ(GIII・芝1800m)が行われます。

 過去10年のフラワーCは前走で1勝クラスに出走していた馬が6勝2着5回3着7回と良績を残しています。その中でも前走で勝利を収めていた馬が5勝2着3回3着4回。連対率42.1%、複勝率63.2%と高くなっています。

 一方、前走が重賞だった馬は34頭が出走し1勝2着3回3着2回とそれほど良績を残せていません。馬券に絡んだ6頭の内、5頭は前走でフェアリーSか阪神JFに出走していました。過去10年のフェアリーSはすべて中山で開催されていますので、前走でフラワーCと同じ競馬場でのレースを経験したことがプラスになっていると考えられます。また、前走が阪神JFだった馬については、ハイレベルなGIの経験が生きて好走していると考えられますので、前走が重賞だった馬でも前走のレース次第では注意が必要になりそうです。

 今年のフラワーCも前走1勝クラスに出走し勝ち上がっている馬や前走が重賞だったとしても中山やハイレベルなGIを経験している馬には注意しながら予想は組み立てたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走新馬戦に出走(ただし、キズナ産駒は除く)
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:ジョスラン
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるジョスランが該当しました。

 過去10年のフラワーCでは前走が新馬戦だった馬は10頭が出走し1勝のみとなっています。前走が新馬戦ということはキャリアが1戦しかありませんので、そのような馬が重賞メンバー相手にいきなり好走するのは難しいのでしょう。

 結果を残したのは20年のアブレイズ。この馬は中山芝1800mで良績を残すキズナ産駒でしたので、コース適性の高さを生かし好走したと考えられます。

 ジョスランの父エピファネイア。過去10年のフラワーCでは22年のニシノラブウインクが9番人気2着と結果を残していますが、そのほかを見ると24年カンティアーモが1番人気3着、同カニキュルが3番人気6着、20年シーズンズギフトが1番人気3着など人気よりも下の着順となっている馬も目立ちますので、それほど信頼は置けない印象です。

 また、前走は新馬特有のスローの上がり勝負でどちらかと言えば楽なペースでの競馬となっています。しかし、今回は重賞メンバーが相手になりますので、前走よりもタフな競馬になるでしょうし、その中で結果を残せるかどうかは未知数です。これで人気薄ならば多少のリスクを負ってでも買う手はありますが、ジョスランは上位人気が予想される1頭で大きなリターンには期待できそうにありませんので、思い切って軽視するのもひとつの手ではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。