<大相撲春場所>◇13日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪幕下は東28枚目の欧勝竜(28)が全勝優勝を果たした。川副との全勝対決を引き落としで制し、「ほっとしている。緊張感はなかった。負けても勝っても悔いのないようにという気持ちだった。その…

<大相撲春場所>◇13日目◇21日◇エディオンアリーナ大阪

幕下は東28枚目の欧勝竜(28)が全勝優勝を果たした。川副との全勝対決を引き落としで制し、「ほっとしている。緊張感はなかった。負けても勝っても悔いのないようにという気持ちだった。その結果がついてきた」とうなずいた。

9日目の5番相撲で元幕内の炎鵬を破り、全勝優勝への意識が「少しずつ」出てきたという。6番相撲でも元幕内の天空海に勝ち、最後は十両経験を持つ川副から白星。実力者を次々と撃破し、「前に出て勝つ相撲が何番もあった。場所前から、前に出る相撲を意識してやってきた」。稽古の成果を口にした。

19年夏場所で前相撲デビューのあと、序ノ口、序二段、三段目と3場所連続全勝優勝を飾った逸材。その後、右肩や左膝のけがなどで序二段まで番付を落とした。相次ぐけがに見舞われたときも、「ここが終わるところではない」と前向きな気持ちでリハビリやトレーニングに取り組んできた。

東大阪市出身。地元の熱い声援も力に変え、「応援に応えることができた」と喜んだ。【奥岡幹浩】