◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 初日(21日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)欲張ったら簡単にボギーが出るコース。分かっていたのに、1アンダーで迎えた最終18番(パー5)のティショットは思…

◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 初日(21日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)
欲張ったら簡単にボギーが出るコース。分かっていたのに、1アンダーで迎えた最終18番(パー5)のティショットは思わず力が入った。「ちょっと“フガフガ”しちゃって、テンプラみたいなボールを打っちゃった」と渋野日向子から苦笑が漏れた。それでもフェアウェイから残り78ydの第3打をピンに絡めてバーディフィニッシュ。「良いフガフガなので、あしたは悪いほうが出ないように気をつけます」と、通算2アンダー4位に順位を上げてホールアウトした。

「初日にこのスコアで回れたのはうれしいですし、最近ではなかなかないことだった」。初日トップ10は、日米ツアーを通じて7位に入った昨年6月のメジャー「KPMG全米女子プロ」(4位発進)以来。米ツアーでの初日の平均スコアは昨年「72.7」(129位)、今季「73.67」(104位)という数字を考えれば、この日の好スタートは喜べた。

4バーディ、2ボギー「70」のスコアは、「パッティングがしぶとく決まってくれた」とグリーン上での好調が反映されたもの。バーディを奪った2番、5番、12番(パー5)は4~5mのチャンスを決め、グリーンを外した時のアプローチもパッティングの好調さから怖がることなく打ち切れた。「本当にしぶとい2、3mくらいが多かったけど、その距離に行くことを怖がらずにやっていた」と振り返る。

前回、国内ツアーに出場(日本開催の米ツアーを除く)した昨年8月「北海道meijiカップ」は、「良いところ無し」と初日83位からの出遅れを取り戻せずに予選落ちだった。この日は午前9時30分のスタートから多くのファンが集まり、1番の両サイドにはギャラリーがぎっしり。「日本でしか見られない景色なので、毎回ありがたみを感じて楽しんでできている」と、久々の大歓声を力に変えた。
「まずは3日間やりきること」という目標クリアに近づく好発進にも、まだ気は緩められない。「わたしは何かしら“やらかす”タイプなので、あしたどうなるか分からないですけど」。気を引き締めるように話した言葉も、声色は明るかった。(千葉県野田市/谷口愛純)