「大相撲春場所・13日目」(21日、エディオンアリーナ大阪) 大関経験者の西三段目21枚目朝乃山(高砂)が千代大牙(九重)と対戦。寄り切って7戦全勝で優勝を決めた。 昨年名古屋場所4日目の取組で左膝重傷を負い、手術とリハビリで3場所を全休…

 「大相撲春場所・13日目」(21日、エディオンアリーナ大阪)

 大関経験者の西三段目21枚目朝乃山(高砂)が千代大牙(九重)と対戦。寄り切って7戦全勝で優勝を決めた。

 昨年名古屋場所4日目の取組で左膝重傷を負い、手術とリハビリで3場所を全休。復帰場所で優勝し、NHKのテレビ中継でインタビューを受けた朝乃山は時折笑顔も見せながら、「一番はけがなく終われたことがよかった」と今場所を総括。今後に向けて「自分の中では7日間ではなくて15日間相撲を取りたい」と目標を話した。

 中継を視聴したファンからはSNS上に「笑顔があったのがなんかうれしかった」「待ってるよ~朝乃山~」「久しぶりにTVで笑顔が見れて嬉しい」「親方やお母さん、応援してくれるファンの人、一山本への思いも全部聞けて泣いた」「こっちも笑顔になってまた涙が出そうになった」「朝乃山のインタビューうるうる」「涙が出ちゃうよ。おめでとう」などとコメントが寄せられた。

 インタビューの一問一答は以下の通り。

 -左膝の大けがから復帰場所で優勝。どう感じているか。

 「一番はけがなく終われたことがよかった」

 -直前で同部屋の朝玉勢が敗れ、勝てば優勝が決まる一番だった。

 「朝玉勢の相撲は花道で見てました。負けはしましたが、すぐ自分の相撲に切り替えて、この一番で決めるぞという気持ちで土俵の上に上がりました」

 -得意の形、右四つを作ったが相撲内容はどうだったか。

 「まだ本調子ではないが、きょうもじっくり前に進めることができました」

 -現在の膝の状態はどうか。

 「膝はこれから場所ごとによくしていきたい。稽古場でも膝と向き合いながら精進したいです」

 -今場所は土俵に上がるたびに大きな歓声、拍手が起きた。

 「一つの力にもなりましたし、感謝しかないです」

 -復帰まで気持ちを支えたものは。

 「一番は親方(高砂親方)と母親(佳美さん)ですね」

 -特にお母様はどんな言葉をかけてくれたか。

 「父(靖さん、21年に死去)が亡くなってからずっと母が連絡をしてくれるので、そういった意味では大切な原動力にもなっています」

 -今、目標はどんなところに置いているか。

 「自分の中では7日間ではなくて15日間相撲を取りたい」

 -今場所初金星を挙げた一山本関が幕内上位で対戦したいと話していた。

 「僕も早く上位に戻れるように稽古して頑張ります」