第73回阪神大賞典(23日/GII、阪神芝3000m)には、日経新春杯2着のショウナンラプンタ、昨年ダービー4着のサンライズアースら4歳馬、昨年2着のワープスピードなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「ショウナンラプンタ」を取り上げる。

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■ショウナンラプンタ

デビューから道中の力みの強さを延々と課題としてきた馬である。そんな同馬に陣営が課してきた唯一の調教は、坂路で単走の形からソロッと入ってラストのみ伸ばすという非常にオーソドックスなもの。確かに力む馬で併せ馬を行えば、テンションが上がって操縦性の困難さは増すばかり。それを嫌がる気持ちは解らなくはない。とはいえ、それこそが実戦に近い状況ではないか。だからこそ、一流厩舎になればなるほど併せ馬での実戦形式によって競走馬に我慢を覚えさせ溜めて弾けるをマスターさせていくのだ。

教育の質としては軽い内容のものを中心に繰り返していた同馬は、生涯その課題が続くことになるのではと思っていたが、どうやら侮っていたようだ。それが陣営の手腕なのか、それとも同馬の成長力なのかは何とも言えないところだが、とにかく、この中間から折り合いに明らかな進境が見て取れる。

1週前の坂路4F51秒0(強め)は自己ベストを1秒6更新。ふだんは、坂路単走でゆっくり走らせ終いだけ伸ばす高野厩舎の馬としては異例だ。これまでは力む→引っ張られる→嫌がって頭を上げてばかり。それが首を下げすぎたかのようにして走る姿で、今は引っ張る必要がないから首は下へ下へと動く=力んでいないのである。それでいて仕掛ければ1F12秒1でスッと加速できる辺りが完成のサイン。折り合いをマスターしたとなれば、もう目は離せぬ。いよいよ本格化ムード。 

総合評価「S」

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