◆大相撲春場所13日目(21日、エディオンアリーナ大阪) 東幕下28枚目・欧勝竜(鳴戸)が東39枚目・川副(伊勢ケ浜)を引き落として7戦全勝。幕下優勝を決めた。前に圧力をかけての引き落としは欧勝竜が目指していた相撲。堂々の幕下優勝といえる。…

◆大相撲春場所13日目(21日、エディオンアリーナ大阪)

 東幕下28枚目・欧勝竜(鳴戸)が東39枚目・川副(伊勢ケ浜)を引き落として7戦全勝。幕下優勝を決めた。前に圧力をかけての引き落としは欧勝竜が目指していた相撲。堂々の幕下優勝といえる。

 「場所前から前に出て圧力をかける稽古をしてきました。自分の相撲を取れました」とホッとした表情。2019年の夏場所の序ノ口デビューから歴代単独3位の24連勝はもう過去の事だ。その後、右肩、左膝のケガで伸び悩み、やっと表舞台に帰ってきた。

 同年代の貴景勝(湊川親方)とは中学、高校としのぎを削ったライバル。貴景勝は大関まで上がり、欧勝竜も「自分も負けられない」との気持ちで頑張ってきた。心が折れなかったのはライバルの存在があったからでもあった。来場所は十両に手が届く幕下上位での勝負になる。「ここからが勝負」という言葉にエネルギーが満ちあふれていた。