全日本柔道連盟の大迫明伸審判委員が21日、都内の講道館で全日本選手権(4月29日、日本武道館)と、全日本女子選手権(同21日、横浜武道館)で適応されるルールについて、実演を交えながら報道陣に説明した。 相手の袖口に指を入れる組み手や、一部…
全日本柔道連盟の大迫明伸審判委員が21日、都内の講道館で全日本選手権(4月29日、日本武道館)と、全日本女子選手権(同21日、横浜武道館)で適応されるルールについて、実演を交えながら報道陣に説明した。
相手の袖口に指を入れる組み手や、一部反則が緩和された世界柔道連盟(IJF)の新ルールを基盤に、独自の審判規定を追加。昨年から復活した審判3人による旗判定に加え、今回から組んだ状態であれば相手の下半身を持った攻防が解禁される。「柔道には下半身をつかむ素晴らしいテクニックがいくつもある。この魅力をなくしてはいけない。日本から発進するべき」と意義を語った。
また今回は、パリ五輪で2連覇を果たした男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)や、女子48キロ級金メダルの角田夏実(SBC湘南美容クリニック)らが、体重無差別で争う伝統の大会に挑む方針を示している。旗判定と下半身への攻防の解禁で、近年に比べて小兵の戦い方のレパートリーは増える。大迫氏は「今までは限定された中で勝負していたけど、使えなかった技が使えるようになって、攻めていい範囲が広がる。ぼーっとしていたら、まさに足をすくわれるということ。おもしろくなると思う」と期待を寄せた。