女子テニス界のレジェンドで、米大リーグ・ドジャースの共同オーナーの1人でもあるビリー・ジーン・キングさん(81)が21日、都内で取材に応じた。 東京ドームで行われたドジャースの開幕シリーズを観戦するために来日しており、19日の第2戦では大…

 女子テニス界のレジェンドで、米大リーグ・ドジャースの共同オーナーの1人でもあるビリー・ジーン・キングさん(81)が21日、都内で取材に応じた。

 東京ドームで行われたドジャースの開幕シリーズを観戦するために来日しており、19日の第2戦では大谷翔平投手(30)の今季1号ホームランも目撃。「(スマートフォンで)ビデオも撮っていたわ。もう最高」と興奮気味に振り返った。

 キングさんは幼少期に野球やソフトボールに親しみ、元大リーグ投手だった実弟を持つなど野球にも精通している。大谷について今季は豪快なバッティングだけでなく、復帰予定の投手としても大きな期待を込め、「左打席でのバッティングや、右腕からのピッチングも、全てが楽しみ」とキングさん。「とにかくケガだけはしないように健康第一で、まずはずっとスタメンで出続けられるようにしてほしい」と繰り返し懇願し、「(大谷ら主力が)健康にやれれば、もう一度頂点(ワールドシリーズ制覇)までいけるでしょう」と親指を上げた。

 ◆ビリー・ジーン・キング 1943年11月22日、米国カリフォルニア州出身。1960年から女子テニスプレーヤーとして活躍し、四大大会でシングルス通算12度の優勝を誇るなど、トッププレーヤーとしていた時代を築いた。現役中から男女同権運動に尽力し、73年には女子テニス協会(現WTA)を設立。87年に国際テニス殿堂入り。引退後は96年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪では米国女子代表の監督を務めた。右利き。164センチ。