第97回選抜高校野球大会で、高松商は22日の第1試合(午前9時に開始予定)で早稲田実(東京)と対戦する。選抜大会でこの組み合わせは101年ぶり。高松商の長尾健司監督(54)と、早稲田実の和泉実監督(63)に意気込みを語ってもらった。 ――…

 第97回選抜高校野球大会で、高松商は22日の第1試合(午前9時に開始予定)で早稲田実(東京)と対戦する。選抜大会でこの組み合わせは101年ぶり。高松商の長尾健司監督(54)と、早稲田実の和泉実監督(63)に意気込みを語ってもらった。

 ――相手の印象は。

 長尾 百戦錬磨の早稲田実業。試合巧者の戦いもでき、劣勢でも戦える選手がそろっていると感じる。

 和泉 戦力的にもいい選手がそろっていて、それを束ねる力のある監督もいる。すごい手ごわいというイメージがある。

 ――警戒すべき選手は。

 長尾 主将も務める中村心大(こうだい)投手と山中晴翔(はると)捕手。それぞれ打者でも3番、4番を担っており大黒柱がしっかりしている。

 和泉 長尾監督。今まで見てきた監督の中でも選手を盛り上げるのがうまい。どんなゲーム展開でもチームを前向きにできる力があると感じる。

 ――チームのキーパーソンは。

 長尾 和泉翔大捕手。先発は複数の投手の中から様子を見て決めるが、投手陣を束ねる彼には期待している。

 和泉 なんといっても中村投手。彼がいて投げてくれることが前提でのゲームになることは間違い。

 ――理想の試合展開は。

 長尾 ロースコアの試合が理想。後半の試合展開は読めないが、序盤の三回で試合を落ち着いて入ることが大事になってくる。

 和泉 中村投手が抑える前提で、ロースコアのゲーム。去年の夏を経験し、最後まで諦めない戦いができる子たちがそろっていると思う。

 ――101年ぶりの対戦への思いは。

 長尾 約100年間、互いに野球部が存続し再び相まみえることは素晴らしいこと。どんな展開になっても最後まで全力でプレーし、100年後に続く試合にしたい。

 和泉 101年前と同じ試合に関われるうれしさがある。素晴らしいゲームをして語り継げるゲームになれば。これまでに甲子園で2回負けているので、三度目の正直にしたい。(木野村隆宏)