◆26年北中米W杯アジア最終予選▽第7戦 日本2―0バーレーン(20日・埼玉スタジアム) ピッチに立ってわずか3分で、鎌田がスタジアムを覆っていた停滞感を打ち破った。後半18分、南野に代わってピッチへ。約3分後には、縦パスを受けてボールを運…
◆26年北中米W杯アジア最終予選▽第7戦 日本2―0バーレーン(20日・埼玉スタジアム)
ピッチに立ってわずか3分で、鎌田がスタジアムを覆っていた停滞感を打ち破った。後半18分、南野に代わってピッチへ。約3分後には、縦パスを受けてボールを運ぶ久保の背後からスピードを上げ、久保のラストパスを受けて右足で冷静にネットを揺らした。「代表にいられるのも当たり前じゃない。幸せを感じて、大切な試合でチームに貢献したい」。その思いを胸に、大一番で結果を出した。
前回W杯出場を決めた最終予選のオーストラリア戦は招集外。当時は「自分の価値を上げる部分を考えていた」と鎌田。個人を優先する考え方が先行していたが、22年のカタールW杯を経験して変わった。長友や川島らW杯に全てをかけた先輩たちの献身的な姿に刺激を受け、日の丸への思いが強くなった。今予選でも南野、久保とシャドーのポジションを争う中で、W杯出場を決める大仕事。経験を積み、頼もしさを増した鎌田が、日本をW杯出場に導いた。