◆26年北中米W杯アジア最終予選▽第7戦 日本2―0バーレーン(20日・埼玉スタジアム) 森保一監督(56)率いる日本代表はバーレーン代表に2―0で勝利し、3試合を残して日本史上最速で8大会連続のW杯出場を決めた。アジア最終予選は昨年11月…

◆26年北中米W杯アジア最終予選▽第7戦 日本2―0バーレーン(20日・埼玉スタジアム)

 森保一監督(56)率いる日本代表はバーレーン代表に2―0で勝利し、3試合を残して日本史上最速で8大会連続のW杯出場を決めた。アジア最終予選は昨年11月から3連勝で突破した。歴代最多記録を更新する28戦連続得点を記録し、2大会ぶりにホームでW杯切符をつかんだ。

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「熱」を大事にする人だ。昨年11月の最終予選、敵地インドネシア戦後のピッチで、森保監督が客席のサポーターに向けて両手を胸の前で交互に上へ動かし、胸を何度もたたいていた。手話で「ともに戦おう」のメッセージだ。意図を尋ねると「手の動き、合ってますかね?」と笑いながら「スタジアムは(歓声で)声が届きにくい。障害がある方、テレビで見てる方にも伝わるように」と教えてくれた。

 「監督、兼広報、兼営業」と自称し、カタールW杯後はテレビや講演会など全国数十か所を行脚。写真撮影やサインに何十分もかけて応じ、応援の輪を広げてきた。家や車を売ってW杯へ応援に行く南米やアフリカの熱狂的なファンを引き合いに「世界一を目指すなら、日本人の皆さんに『気』を送ってもらう。そのパワーがなければ勝てない」。熱量を本大会で最高潮にするべく、森保監督の“営業”は続く。(星野 浩司)