7日に支配下選手に昇格した育成ドラフト1位・工藤泰成投手(23)=四国ILp徳島=が20日、球団史上初となる育成新人開幕1軍に当確ランプをともした。 21日からオリックスとのオープン戦3連戦(京セラ)を残す中、藤川監督は「登板としては数が…

 7日に支配下選手に昇格した育成ドラフト1位・工藤泰成投手(23)=四国ILp徳島=が20日、球団史上初となる育成新人開幕1軍に当確ランプをともした。

 21日からオリックスとのオープン戦3連戦(京セラ)を残す中、藤川監督は「登板としては数が足りています」と工藤の“テスト期間終了”を明言。剛腕新人が層の厚い猛虎の救援陣に加わることが事実上、確定した。

 2月から練習試合は2軍戦も含めて3試合、オープン戦4試合で無失点投球。15日のカブス戦では1回3三振でゼロ行進を継続した。指揮官は「1カ月に10登板を超えるのはちょっと登板過多ですから。彼は初めてのことが続いてますから、ゲーム数だったりイニング数だったり、状況をコントロールするのは自分たちの仕事」と配慮。万全の状態でのシーズンインに期待を寄せた。

 工藤はこの日、甲子園室内練習場での全体練習に参加。木下とキャッチボールをして、ブルペンでの投球もこなした。育成での入団から順調にステップアップを重ねてきて、「ここまで早くトントントンといくとは想像してなかったです」と本音を明かしつつ、次なる段階もしっかりと視野に入れている。

 開幕まで1週間となり、新たな目標を「シーズンを通して活躍すること」と設定。「ルーキーとして登板機会がどれだけあるか分からないですが、ケガもなく、シーズンを通して(1軍に)いることが一番難しい。打たれても切り替えて、しっかりやっていくことが次のステップ」。長丁場となる未知なる戦いへ、心も体も準備は整っている。