阪神の開幕カードの先発ローテーションが20日、明らかになった。21日からの開幕前最後の3連戦となるオリックスとのオープン戦(京セラ)で、22日の第2戦は富田蓮投手(23)が先発し、ここまで土曜日に登板してきた門別啓人投手(20)が日曜日の…
阪神の開幕カードの先発ローテーションが20日、明らかになった。21日からの開幕前最後の3連戦となるオリックスとのオープン戦(京セラ)で、22日の第2戦は富田蓮投手(23)が先発し、ここまで土曜日に登板してきた門別啓人投手(20)が日曜日の第3戦に回ることが判明した。すでに28日・広島戦(マツダ)の開幕投手は村上に決定済み。29日は富田、30日は門別がそれぞれ中6日で続き、鯉封じに臨む。
今年の開幕ダッシュは若き3人に託されることになりそうだ。開幕の28日・広島戦は藤川監督が公言している通り、村上が自身初の大役を務める。そして2戦目は富田が急浮上。3戦目に門別が任されることが濃厚となった。
富田は前回15日の教育リーグ・広島戦(SGL)で5回1安打無失点、5奪三振と好投。今年の実戦は7試合で計16回無失点と結果を残し続けてきた。この日は甲子園の室内練習場で全体練習に参加し、ブルペン入り。次回登板は22日のオリックスとのオープン戦(京セラ)だと明かした。
昨季は中継ぎで33試合に登板。それでも、先発への強い願望があった。「もともと先発でやりたいっていう気持ちは強かった。自分の中で“野球をやってるな”という気持ちになれる」。実力でチャンスをつかみ、そのまま中6日で開幕2戦目を任されることになりそうだ。
22日の“最終テスト”でも結果を求める。「もちろんゼロに抑えるのも大事ですけど、いいテンポで試合運びができるように、打者と勝負するのをテーマにしたい」。オリックスも西川や頓宮など強打者も多い。今年は5イニングが最長。「もちろん球数は意識する」と初の開幕ローテ入りへ向け、闘志を燃やした。
今年の実戦は土曜日に登板してきた門別は23日の同戦で先発予定。前回15日のプレシーズンゲーム・カブス戦(東京ド)は5回完全投球を見せるなど、今年の実戦は20イニング連続無失点と圧倒している。次回は23日となったことで、30日の開幕3戦目でプロ初勝利を目指すことが有力だ。
昨季の開幕カード・巨人戦(東京ド)は青柳から大竹、才木で1勝2敗だった。当時の3投手の平均年齢は27・7歳。今年は平均年齢23歳の若き3人でスタートを切る。村上にとっては自身初の開幕投手、富田は初の開幕ローテ、門別は初勝利がかかっていて、勝利を挙げるごとにチームとしても勢いがつきそうだ。
21日からは開幕前の最後のオープン戦3連戦になる。指揮官は「同じですね」とこれまでとやることは変わらない。村上をはじめ、先発陣にも「全てはコンディション。健康に終わってくれればと思います」と結果よりも状態を確認したい考えだ。藤川阪神の船出となる開幕3連戦の陣容が固まってきた。