「オープン戦、DeNA2-0オリックス」(20日、横浜スタジアム) 度胸満点のルーキーが締めた。2点リードの九回。2死二塁からマウンドに上がったDeNAのドラフト2位・篠木健太郎投手(法大)は、一、三塁のピンチを招きながらも、福永を二飛に…

 「オープン戦、DeNA2-0オリックス」(20日、横浜スタジアム)

 度胸満点のルーキーが締めた。2点リードの九回。2死二塁からマウンドに上がったDeNAのドラフト2位・篠木健太郎投手(法大)は、一、三塁のピンチを招きながらも、福永を二飛に打ち取り火消し。オープン戦2セーブ目を挙げた。

 「しっかり抑えなきゃいけない場面だったので、0で抑えることができて良かったです」。最速157キロの直球と投げっぷりの良さで、救援投手としての適性を見いだされている右腕。得点圏に走者を出した状況でのテストとして送り出され、三浦監督は「最初は力んだけど、慣れてくれば自分自身でコントロールできる部分」と一定の評価を与えた。

 新・クローザーとしての可能性の一端も見えてくる。今季の抑えについて、三浦監督は「まだ決めていない。日替わりも選択肢の一つ」と話す。篠木がその中の1人か、と聞かれると「候補はいっぱいいる。それも見るために投げさせたのもあります」と明かした。

 昨季抑えを務めた森原は、右肩のコンディションもあり、スロー調整を経て21日の西武戦でオープン戦初登板の予定。守護神奪還を狙う山崎が筆頭候補になるとみられるが、ルーキーが新たな期待を抱かせた。

 ◆篠木 健太郎(しのぎ・けんたろう)2002年5月7日生まれ、22歳。群馬県出身。177センチ、80キロ。右投げ左打ち。投手。木更津総合、法大を経て24年度ドラフト2位でDeNA入団。150キロ台後半の直球などが魅力。今オープン戦では5試合で2セーブ、防御率3・38。