◆26年北中米W杯アジア最終予選▽第7戦 日本2―0バーレーン(20日、埼玉スタジアム) サッカーの日本代表がバーレーン代表に2―0で勝ち、8大会連続8度目のW杯出場を決めた。開催国(米国、カナダ、メキシコ)を除き一番乗り。3試合を残しての…

◆26年北中米W杯アジア最終予選▽第7戦 日本2―0バーレーン(20日、埼玉スタジアム)

 サッカーの日本代表がバーレーン代表に2―0で勝ち、8大会連続8度目のW杯出場を決めた。開催国(米国、カナダ、メキシコ)を除き一番乗り。3試合を残しての突破は日本では史上最速となった。日本代表の戦いを追った担当記者が予選を通じてのMVPを選出。後藤亮太記者はDF長友佑都を選んだ。

 チーム単位で考えた時のMVPは最年長38歳のDF長友だ。2024年アジア杯で8強で敗退した直後の昨年3月に代表復帰すると「元気がない」と感じていたチームに、代表への誇りを誰よりも抱く男が、あふれんばかりの熱を注入。ここまで出場機会こそないが「自分のエネルギー、魂が伝わった部分が少なからずあるのでは」と、自負するように復帰後の代表は9勝1分け(没収試合をのぞく)。その貢献度は計り知れない。

 また、かつては長友の熱量に引いてしまう後輩もいたが、現在は多くの選手が欧州主要リーグでプレーしており、W杯優勝を目指すチームに“長友効果”が波及する土壌もある。MF守田が「経験値が高い方なのですごくバランスを見て、必要な時にそういう(明るい)振る舞いをしてくれる。すごくチームの支えになっている」と感謝するほどだ。

 その役割だけで終わるつもりはない。見据えるのは日本人初の5大会連続W杯出場だ。アルゼンチン代表メッシやポルトガル代表Cロナウドら世界でも5人のみの偉業。08年から代表でプレーする長友が「歴代最強」と評するチームで出場するのは簡単ではないが、W杯で守備的な戦いを選択したり、強力なサイドアタッカーを封じるために必要とされるはず。W杯ではピッチ上で圧倒的な存在感を放つ。(後藤 亮太)