◆26年北中米W杯アジア最終予選▽第7戦 日本2―0バーレーン(20日、埼玉スタジアム) サッカーの日本代表がバーレーン代表に2―0で勝ち、8大会連続8度目のW杯出場を決めた。開催国(米国、カナダ、メキシコ)を除き一番乗り。3試合を残しての…
◆26年北中米W杯アジア最終予選▽第7戦 日本2―0バーレーン(20日、埼玉スタジアム)
サッカーの日本代表がバーレーン代表に2―0で勝ち、8大会連続8度目のW杯出場を決めた。開催国(米国、カナダ、メキシコ)を除き一番乗り。3試合を残しての突破は日本では史上最速となった。日本代表の戦いを追った担当記者が予選を通じてのMVPを選出。金川誉記者はMF守田英正を選んだ。
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どうしたって日本は止められない―。最終予選で対戦した相手国たちにそう思わせたのが、MF守田の存在だったのではないだろうか。ボランチながら最終予選3ゴールという数字も残し、MF久保も2024年末に「代表でも1番中心」と評した。
第1節のホーム中国戦で7ゴールを奪い、三笘や南野らアタッカー陣が強烈なインパクトを残した。当然、相手は三笘らを止めるための策を張り巡らせたはずだ。そんな中で迎えた第2節のアウェー・バーレーン戦、後方からのパスで試合をコントロールしていたはずの守田が、ゴール前に現れて2得点。さらに第3節のサウジアラビア戦では鎌田の先制ゴールをアシストし、4節のインドネシア戦でも先制点をお膳立て。どれもペナルティーエリア内で仕事を完遂したのは、アタッカー陣に目を取られた相手陣内にできたスペースを見逃さなかったからだ。
ボランチとしてチームのかじを取り、さらに重要なゴールに数々絡んだ守田。「相手が考えていることがわかるんです。目がいいと思います」という本人の言葉からもわかるように、穴を見つける目はチーム屈指。攻撃面でのMVPには、29歳にして成長を続ける背番号5を推したい。(金川 誉)