「W杯アジア最終予選、日本代表2-0バーレーン代表」(20日、埼玉スタジアム) 米国とカナダ、メキシコで共催される2026年W杯北中米3カ国大会の最終予選で、日本代表が史上最速の本戦出場を決めた。バーレーンと対戦し、MF久保建英が1ゴール…

 「W杯アジア最終予選、日本代表2-0バーレーン代表」(20日、埼玉スタジアム)

 米国とカナダ、メキシコで共催される2026年W杯北中米3カ国大会の最終予選で、日本代表が史上最速の本戦出場を決めた。バーレーンと対戦し、MF久保建英が1ゴール1アシストの大活躍で2-0で快勝。開催国以外では世界最速で、8大会連続8度目のW杯切符を勝ち取った。

 立ち上がりこそボール保持に苦労。前半6分に自陣右からのコーナーキックで、エリア外に出たこぼれ球を再びゴール前に送りこまれ、バーレーンのFW、M・ハサンのボレーシュートが枠上を通過した。

 しかし、その後は日本代表が攻勢を強めた。同9分に右CKからファーサイドへ送り、ゴール前で混戦。もつれた球をMF遠藤航が右足でねじ込み、ゴールネットを揺らした。しかし、ファーサイドへのクロスがFW上田の右肘に当たり、VARが介入。ハンド判定に覆り、先制弾は幻となった。

 前半はスコアレスで流れ、後半に入っても後半20分まで両チーム枠内シュート0本というあっさりした展開で進んだが、同21分に一変。FW上田綺世の縦パスを起点に、受けたMF久保建英がゴールに走り込む途中出場のMF鎌田大地へ流れるように送りこむと、相手GKと1対1。右足で冷静にゴール左へ流し込み、正真正銘の先制ゴールを奪った。

 さらに久保の躍動はこれで終わらない。後半40分に左サイドから枠内に放つも相手GKがセーブ。同42分には左CKのキッカーを務め、変化をつけるショートコーナーへのパスを、MF伊東純也が再び久保に渡し、エリアに切り込みながら左足で一閃(いっせん)。ダメ押しの追加点を挙げ、雄たけびを上げながらユニホームを脱いで、感情を爆発させた。

 8大会連続のW杯出場を目指す森保ジャパンは、これで最終予選6勝1分とした。3試合を残して勝ち点を19とし、C組2位以上が確定した。

 試合後、森保一監督は「バーレーンがコンディションがいいし、我々への対策も万全なのはわかっていた。耐えながらいけば流れがくると思っていた。我慢強く戦うことをやっていこうと。選手たちが続けてくれた」と振り返り、残り3試合を残しての決定となったが「1戦1戦勝利を目指して戦うのは変わらない。全力で戦っていきたい」と強調。その上で埼玉スタジアムを青く染めたサポーターに「応援のおかげで選手たちが躍動してくれました。W杯、みんなで戦いましょう!」と、呼びかけていた。