「最近、下半身に元気がない」「朝立ちが減ってきた」「勃起力が低下してきた気がする」……そんな悩みを抱えていませんか? じつは、朝立ちの減少の原因は、加齢だけではありません。今回は、朝立ちが減る原因を中心に、今日から始められる回復メソッドにつ…

「最近、下半身に元気がない」「朝立ちが減ってきた」「勃起力が低下してきた気がする」……そんな悩みを抱えていませんか? じつは、朝立ちの減少の原因は、加齢だけではありません。

今回は、朝立ちが減る原因を中心に、今日から始められる回復メソッドについてもご紹介します。

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1.40代から要注意!朝立ちが減る原因

朝立ちは、40代頃から徐々に減少していきます。(※1)

男性は睡眠中、無意識のうちに何度も勃起を繰り返しています。起床時にそれを自覚するのが朝立ちです。医学的には「夜間睡眠時勃起現象(NPT)」と呼ばれ、レム睡眠中に、自律神経が活発になることで起こります。

朝立ちは年齢とともに回数が減っていきますが、それ以外にも、慢性的なストレス、動脈硬化に関連する病気、男性ホルモンのテストステロンの低下による男性更年期など、さまざまな要因が関係しているのです。

2.朝の元気を取り戻す回復メソッド

加齢とともに朝立ちが減少することは自然な現象ですが、いつまでも若々しさを保ちたいと考える方も多いでしょう。そこで、朝の元気をとり戻す回復メソッドについて、3つの方法をご紹介します。

2-1.適度な運動をする
ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を行い、脂肪を燃焼することで、テストステロンの減少を防ぎましょう。ある研究では、週に2時間半以上のランニングをする男性は、EDのリスクが30%低下したとの結果が出ています。こうした運動に筋トレなどの無酸素運動を組み合わせることで、テストステロンの分泌を促す効果も期待できます。(※2)

適度な運動はストレスの軽減にもつながるため、無理のない範囲で習慣的に行うことが最も大切です。

2-2.睡眠をしっかりとる
睡眠の質が低下すると、テストステロンの減少を招く可能性があるといわれているため、十分な睡眠をとることが大切です。

質のいい睡眠を得るためには、規則正しい生活を心がけましょう。朝起きてから日光を浴びることで、睡眠ホルモンの「メラトニン」の材料となる「セロトニン」が分泌され、夜の入眠を促してくれます。起床後は十分に日光を浴びて、体内時計を整えましょう。

2-3.漢方薬で体質改善をする
男性としての自信をとり戻すには、漢方薬の使用もおすすめです。漢方薬は、崩れた心とからだのバランスを整えることで、不調にアプローチします。生殖器・泌尿器系の不調の根本改善も期待できるので、慢性的な症状に悩んでいる方にもおすすめです。

下半身の元気をとり戻すには、「血流を良くして生殖泌尿機能を回復させる」「からだを温めて内臓の機能を高める」「ホルモンバランスの乱れを整える」「消化・吸収の機能を改善し疲れをとる」といった働きを持つ漢方薬を選びましょう。

<朝の元気を取り戻すおすすめの漢方薬>

・八味地黄丸(はちみじおうがん):冷えたからだを温め、加齢による生殖器や泌尿器の衰えに働きかけます。

・補中益気湯(ほっちゅうえっきとう):胃腸の働きを助け、消化吸収機能を高めることで、疲れをとって元気を補います。

漢方薬は体質との相性も大事です。漢方薬に精通した医師や薬剤師に体質に適した漢方薬を提案してもらいましょう。

最近は、オンライン漢方薬サービスの「あんしん漢方」も注目を集めています。あんしん漢方は、体質診断、漢方薬の提案、アフターフォローまでネット完結する画期的な漢方薬サービス。漢方薬を手軽に利用したいならおすすめです。

3.生活習慣を見直して下半身を元気に!

朝立ちの減少は加齢による自然な変化です。過度に心配する必要はありませんが、生活習慣の見直しにより対処することもできます。

ただし、背景にストレスや病気、男性更年期などが隠れている場合もあるので、気になる場合は早めに医療機関を受診しましょう。

【参考文献】
(※1)「中高年男性の医療問題 -特にQOL維持について-」熊本 良明/一般社団法人日本老年医学会
https://doi.org/10.3143/geriatrics.45.266
(※2)ED診療ガイドライン[第3版]日本性機能学会/日本泌尿器学会
https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/26_ed_v3.pdf

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文:あんしん漢方]

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あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。