24年度の学生3大駅伝2冠で第101回箱根駅伝(1月2、3日)3位だった国学院大のエースで主将の平林清澄(4年)は、5月か6月の記録会でロジスティードの選手として実業団デビューを予定していることが分かった。その後、7月のホクレン・ディスタ…

 24年度の学生3大駅伝2冠で第101回箱根駅伝(1月2、3日)3位だった国学院大のエースで主将の平林清澄(4年)は、5月か6月の記録会でロジスティードの選手として実業団デビューを予定していることが分かった。その後、7月のホクレン・ディスタンスチャレンジで1万メートルの自己ベスト記録(27分55秒15)の更新を目指す強化プランを立てている。

 平林は現4年生世代で唯一、3大駅伝12大会にフル出場。昨年2月の大阪マラソンでは初マラソン日本最高&日本学生新記録(いずれも当時)の2時間6分18秒で優勝した。9月の東京世界陸上日本代表を目指して出場した別府大分毎日マラソン(2月2日)では2時間9分13秒で9位にとどまり、日本代表の座は難しくなったが、4年間を全力で駆け抜け、だれもが認める学生トップランナーに成長した。

 今春からはいよいよ実業団ランナーとなる。別府大分毎日マラソンから約1か月半。この日は前田康弘監督や新主将の上原琉翔(3年)らとともに東京・渋谷区の渋谷駅前で行われた「春の全国交通安全運動スタートダッシュイベント」に参加した。「軽く走り始めています。心機一転、頑張ります。(ロジスティードの)黄色のユニホームが似合えばいいですね」と平林は笑顔で話した。28年ロス五輪のマラソン代表を目指し、新たな道を走り始める。

 ◆平林 清澄(ひらばやし・きよと)2002年12月4日、福井・武生市(現・越前市)生まれ。22歳。武生五中ではバドミントン部に所属しながら駅伝大会に出場。武生二中出身の青学大・田中悠登主将(4年)とは小中学校時代からの知り合い。美方高から本格的に陸上を始め、全国高校駅伝1年3区36位、2年1区22位。21年に国学院大経済学部に入学。1年時から学生3大駅伝にフル出場。1年時に日本学生ハーフマラソン優勝。3年時に大阪マラソン優勝。自己ベスト記録は5000メートル13分55秒30、1万メートル27分55秒15、ハーフマラソン1時間1分23秒、マラソン2時間6分18秒。卒業後、実業団のロジスティードに進むが、引き続き国学院大を練習拠点として前田康弘監督の指導を受ける。168センチ、44キロ。