◆大相撲春場所12日目(20日、エディオンアリーナ大阪) 東10枚目・友風(中村)が西筆頭・輝(高田川)をはたき込みで破り、10日目から3連勝で5勝7敗とした。「体が反応してくれました」という得意技。「最初からやれよという話ですよね。でもそ…

◆大相撲春場所12日目(20日、エディオンアリーナ大阪)

 東10枚目・友風(中村)が西筆頭・輝(高田川)をはたき込みで破り、10日目から3連勝で5勝7敗とした。「体が反応してくれました」という得意技。「最初からやれよという話ですよね。でもそれができないのが相撲なんですよね」と笑顔を見せた。

 支度部屋には師匠の中村親方(元関脇・嘉風)が顔を見せ、友風のお尻をポンと叩いて「やるじゃないか」と声をかけた。さらに鼻の上からの出血を見て「なんでそこから血が出ているのか分かるか」と畳みかけた。友風が「顎が上がっているからですか」と答えると「そうだ」と言って引き上げていった。

 星勘定を気にするタイプではない。目の前の一番、一番に集中してきた。その結果が10日目からの3連勝になっているという。「残り3日、何も考えずに土俵に上がります」と静かな闘志を見せていた。