日本陸連は20日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われている3000メートル障害測定研修合宿の一部を公開。昨年のパリ五輪で8位入賞を果たした三浦龍司(スバル)は「すごい内容も濃かったですし、刺激や新たな学びがありました…

 日本陸連は20日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われている3000メートル障害測定研修合宿の一部を公開。昨年のパリ五輪で8位入賞を果たした三浦龍司(スバル)は「すごい内容も濃かったですし、刺激や新たな学びがありました。充実した、有意義な合宿だった」と笑顔で話した。

 1周4つの障害と、水濠(ごう)を越える特殊種目“サンショー”。日本記録保持者の三浦は、21年東京五輪で7位入賞を果たし、23年ブダペスト世界陸上は6位入賞、昨年のパリ五輪でも8位入賞と世界トップレベルの活躍を続けている。同合宿は昨年から2回目の開催。日本陸連の高岡寿成シニアディレクターは「三浦選手が世界大会で入賞を続けてくれているところが非常に大きい。三浦選手のハードリングや水濠を跳び越えるところを分析して、他の選手が学び、育成や強化ができればと思っています。さらに底上げしたい」と陸連としても力を入れて強化を進めていく。

 今年は9月に東京で世界陸上が行われる。好結果を出し続けているからこそ、出場だけでなく「僕自身としてはメダル獲得と自己ベスト更新っていうところを(目標に)掲げている」と三浦。パリ五輪入賞者のため、有効期間内に参加標準記録(8分15秒00)を突破すれば代表に内定する。「早い段階で15秒を切って、10秒前半も視野に入れたい。記録を前半シーズンは重要視していって、ある程度パフォーマンスを高めた状態でしっかりと勝負できるような状態で(世陸に)臨みたい」と冷静に見据えた。