<センバツ高校野球:西日本短大付6-0大垣日大>◇20日◇1回戦西日本短大付エース中野琉碧(るい)投手(3年)が、今大会の完封一番乗りでチームにセンバツ初勝利をもたらした。堂々のシャットアウト劇だった。6-0の9回2死一塁。マウンド上の中野…
<センバツ高校野球:西日本短大付6-0大垣日大>◇20日◇1回戦
西日本短大付エース中野琉碧(るい)投手(3年)が、今大会の完封一番乗りでチームにセンバツ初勝利をもたらした。
堂々のシャットアウト劇だった。6-0の9回2死一塁。マウンド上の中野は「最後は三振で。狙い通りにいけた」。相手8番を3球で追い込み、最後は内角カットボールでバットの空を切らせた。計114球の力投。スコアボードに0を並べ続け「気持ちいいですね。しっかり抑えることができた」。冬場は100メートル走1日100本をノルマに走り込んだ。一冬を越え、下半身がたくましくなり、一人で投げ抜く体力も身についた。
最速は136キロも、抜群の制球力で打たせて取った。6回、7回はともに先頭打者に安打で出塁を許すも、次打者を併殺に仕留めた。低めに集めることを徹底し、内外角のコースを丁寧に突き「低め、低めに投げていればひっかけてくれる。狙い通りの投球」と胸を張った。
レジェンドOBに創部初の春1勝を届けた。西村慎太郎監督(53)と日本ハム新庄剛志監督(53)は高校時代のチームメートで同級生だ。西村監督は「OBとしてお互いに喜び合えたらいいかなと。新庄のおかげで野球部、学校も含めて子どもたちに自信を与えてもらっています」と話した。中野は「(新庄監督が)夏(の甲子園)は見に来てくれて、また見に来てほしいのはありますけど…。忙しいと思うので、(新庄監督が)来られるところまで勝ち続けたい」と意気込んだ。