◆カーリング女子世界選手権(20日、韓国・議政府) 来年のミラノ・コルティナ五輪の出場枠がかかる大会の1次リーグが行われ、崖っぷちに立たされている世界ランキング5位の日本(フォルティウス)は、同11位でここまで8戦全敗だったトルコに3―4で…

◆カーリング女子世界選手権(20日、韓国・議政府)

 来年のミラノ・コルティナ五輪の出場枠がかかる大会の1次リーグが行われ、崖っぷちに立たされている世界ランキング5位の日本(フォルティウス)は、同11位でここまで8戦全敗だったトルコに3―4で敗れて、3勝6敗となった。

 五輪枠取りへの絶対条件である1次リーグ突破の目安は7勝5敗。19日のスコットランド戦で破れ5敗目を喫し、後がない日本だったが、第2エンド(E)で2点を先取し、序盤から有利にゲームを進めたが、2―1だった第7Eでブランクを狙ったスキップの吉村紗也香のラスト1投がスルーし、逆に1点をスチールされ同点。さらに第8Eもスチールされ2―3でリードを許した。不利な先行で3―3で迎えた第10Eに1点を奪われ試合が終わった。

 今大会初出場となったセカンドの小林未奈は「最後の最後でいい形で終わることができなかったので、そこの悔しさが残っています」と肩を落とした。

 これでデッドラインの6敗目を喫した。五輪出場枠は開催国枠ですでに決まっているイタリアを除く9枠。今大会で、今年と24年の世界選手権の合計ポイントで7枠が決まるが、日本は24年大会は11位で3ポイント。今大会で五輪枠を獲得するには、4位以上が求められていたが、これで絶望的になった。今大会で枠取りを逃した場合、残りの2枠は12月の五輪最終予選(カナダ)で決定する。

 午後は強豪のカナダと対戦する。小林は「もうやるだけなんで、私たちにできることを一つ一つ、基本的なショットを決めて、チームでしっかり情報を共有して一投一投、大事に決めていきたいと思います」と気持ちを引き締めた。

 大会は、13か国が出場し、総当たりの予選リーグを行い、上位6か国が決勝トーナメントに進出。1、2位は準決勝へ直行し、3~6位はプレーオフへ。勝者がそれぞれ、1位、2位との準決勝に進む。

 日本の五輪代表は、9月の五輪代表候補決定戦(北海道・稚内)でフォルティウス、SC軽井沢ク、ロコ・ソラーレの三つ巴で争われ、勝利チームが代表になる。