今季W杯のスノーボードアルペン種目で女子総合優勝を果たした三木つばき(21)=浜松いわた信用金庫、掛川桜が丘中出=がこのほど、遠征先のオーストリアからオンラインで取材に応じた。五輪種目のパラレル大回転で2連覇が懸かる世界選手権(20日開幕…

 今季W杯のスノーボードアルペン種目で女子総合優勝を果たした三木つばき(21)=浜松いわた信用金庫、掛川桜が丘中出=がこのほど、遠征先のオーストリアからオンラインで取材に応じた。五輪種目のパラレル大回転で2連覇が懸かる世界選手権(20日開幕・スイス)に向けて、「今季の大きな目標のひとつ。来年のミラノ・コルティナ五輪の試金石となる」と位置づけた。

 プレ五輪イヤーに大躍進を遂げた。今季のW杯ではパラレル回転も含め、計17戦で4勝をマーク。表彰台には13度も上がった。総合優勝に加え、パラレル回転と大回転の種目別と3冠を達成。「コンスタントに表彰台に上がれたことは良かった。最初は不安な中でしたが、シーズンを通して、試合をしながらトライした。五輪へ弾みのつくシーズンでした」と胸を張った。

 2年に一度開催される世界選手権ではV2に挑戦だ。2018年平昌と22年北京で五輪連覇しているエステル・レデツカ(チェコ)との対戦が有力で、前回の世界選手権は不在だった。「自分がどの程度の立ち位置にいるのかを把握したい」と語った上で、「まずは自分の持っているものを発揮することが大事」と、本番を見据えた。

 成績の上昇とともに、世間の認知度も高まってきた。W杯期間中には会場で子どもたちから「つばき」と声をかけられ、サインをねだられる機会も増えたという。「名前を覚えてもらえるのはすごくうれしい。世界選手権の金メダルも皆さんにお見せしたい」。W杯での3冠に続き、世界連覇を誓った。