「ウエスタン、阪神2-13ソフトバンク」(19日、日鉄鋼板SGLスタジアム) 阪神・伊藤将が5回無失点で復活ののろしを上げた。最後の関門は五回2死三塁。緊迫した場面で打席にはソフトバンクの今宮を迎えた。「2死三塁から1点取られるシーンは経…

 「ウエスタン、阪神2-13ソフトバンク」(19日、日鉄鋼板SGLスタジアム)

 阪神・伊藤将が5回無失点で復活ののろしを上げた。最後の関門は五回2死三塁。緊迫した場面で打席にはソフトバンクの今宮を迎えた。「2死三塁から1点取られるシーンは経験してきた。切り替えて今宮さんを打ち取ろう」。ベテラン選手にも臆することなく、全3球で直球を投じた。「今日はストレートがいいところに決まっていた」。キャンプからこだわってきた直球を内角高めにコントロールし、詰まらせて三ゴロに仕留めた。

 ここまで4試合連続失点と精彩を欠いていたが、復調の兆しを見せた。「直球も結果も自分の中で満足。思ったよりもしっかり投げられた。一安心かなと思います」。不調時も自身の持ち味を貫いたが、課題も残した。「追い込んでからの安打は考え直したい」と次回登板に視線を向けた。

 平田2軍監督は「ナゴヤ(前回登板)の時よりも1ランク上がってる。今日が一番良かった」とうなずいた。開幕ローテも諦めるつもりは一切ない。「開幕も近いんで。できるだけのアピールをできたらいい」。経験豊富な左腕は最後まで全力でローテ争奪戦に挑む。