阪神の中野拓夢内野手(28)が19日、東京ドームで行われた18日の米大リーグ開幕戦を大山と観戦し、ドジャース・大谷らから学びを得たことを明かした。自身のプレーに生かし、持ち前の守備と合わせた走攻守でチームをけん引する。 「勝ちに対する執念…
阪神の中野拓夢内野手(28)が19日、東京ドームで行われた18日の米大リーグ開幕戦を大山と観戦し、ドジャース・大谷らから学びを得たことを明かした。自身のプレーに生かし、持ち前の守備と合わせた走攻守でチームをけん引する。
「勝ちに対する執念というか、1試合に対する思いがすごく見ていて伝わった。打席で直球が来たら積極的に打つメジャーリーガースタイルというか、そういう積極性もすごく勉強になった」
バックネット裏前列の特等席でスマホのカメラを構えた。大谷が打席に入る姿を前に真剣なまなざしで撮影。「日本国民誰もが撮りたいと思いますけど(笑)」と一人の野球人として雰囲気を堪能しながら、隅々までチェック。試合終わりに駆けつけ最後まで観戦した。
ベンチの大盛り上がりに、チーム全員が結束して勝利にこだわる姿勢を感じた。さらに気迫のヘッドスライディング。ケガのリスクもあるが、「すごく気合を感じたので、そういうプレーを自分自身もできたら」と刺激を受けた。
18日のヤクルト戦(神宮)では三回2死からオープン戦初盗塁に成功した。21年の盗塁王も昨季はわずか6盗塁。「走る勇気」が鍵と話しており、メジャーリーガーの積極姿勢は改めて気合を入れるきっかけとなった。
特に注力している打撃面はオープン戦打率・296と好調。「低く強い打球を打つ」ための試行錯誤が成果として表れており、9試合全てで出塁している。この日はヤクルトとのオープン戦(神宮)が天候不良で中止となった。室内練習場で入念に汗を流し、「いい形できている」と充実の表情を浮かべた。
開幕まで残り3試合。「今までやってきたことをしっかりと最後までやって。いい流れでいけるように」。学んだ勝利への執念と積極性を生かしてチームを“快幕”へと導く。