「カブス3-6ドジャース」(19日、東京ドーム) ドジャースが大谷翔平投手の凱旋弾を含む3本のアーチでカブス投手陣を攻略。日本開幕シリーズで連勝を飾った。大谷は3打数1安打、1本塁打、1打点、2四球。メジャーデビュー戦となった佐々木朗希投…

 「カブス3-6ドジャース」(19日、東京ドーム)

 ドジャースが大谷翔平投手の凱旋弾を含む3本のアーチでカブス投手陣を攻略。日本開幕シリーズで連勝を飾った。大谷は3打数1安打、1本塁打、1打点、2四球。メジャーデビュー戦となった佐々木朗希投手は3回1失点だった。

 東京ドームが興奮のるつぼと化したのは五回の第3打席だ。追い込まれながらも直球を完璧に捉えた打球は右中間席へ。ボールを捕りにいったファンの手にあたっていったんはグラウンドに跳ね返ったが、塁審はホームランの判定。カウンセル監督がリプレー検証を求めるも、判定は覆らなかった。

 「微妙な感じになりましたけど」と語った大谷はプロ入り後、自己最速となる開幕8打席目でのアーチ。エンゼルスに在籍した2021年に開幕2戦目にホームランを放っていたが、9打席目だった。

 自己記録を塗り替える一撃にベンチ前でヒマワリの種シャワーを浴び、ロハスとはデコピンポーズをかわした大谷。打線は二回にエドマンの一発で先制すると、キケ・ヘルナンデスにも豪快な確信弾が飛び出した。中盤までにリードを広げ、投手陣を楽な展開で投げさせた。

 お立ち台に上がった大谷は「本当に勝てて嬉しい。一本出てホッとしています」と語った。チームは3発でカブスに連勝「連勝できたことが大きい」と言い「昨日ホームラン出てなかったので、メジャーリーグらしい素晴らしい野球だったと思います」と振り返った。

 スタンドからは一言、一言に大歓声が沸き起こり「良いスタート切れたので素晴らしい年になるように優勝目指して頑張りたい」と語った大谷。日本開幕シリーズは「本当にいい思い出になりましたし、またいつか試合ができればうれしい」と心境を明かすと、一番の大歓声が降り注いだ。

 メジャーデビューとなった佐々木朗希投手は、3回1失点で降板。「自分らしく」と初回に初球から3球連続で160キロの大台を記録して先頭を打ち取ると、鈴木誠也外野手に対して最速となる163キロを投げ込んだ。三者凡退で立ち上がったが、三回に不運な内野安打からリズムを崩し、3連続四球で押し出しを与えてメジャー初失点。それでも後続を連続三振に斬って「試合を壊さずに終えられて良かった」と最少失点で最低限の役割を果たした。

 以降はリリーフ陣がバトンをつないで、リードを守り切ったドジャース。試合前、ロバーツ監督が「連勝して本国に帰ろう」とゲキを飛ばしていた。ワールドシリーズ連覇を目指すシーズン、最高の形でスタートダッシュを決めた。